新しい職場での業務不適合、退職を選ぶ人の増加が示すもの
総合人材情報サービスを提供する株式会社アイデム(本社:新宿区)が実施した調査によると、業務が合わないと感じた場合に退職や転職に向けて動く選択をする人が、年代が上がるにつれて増える傾向にあることがわかりました。この現象は、特に60代以上の世代に顕著で、全体の約26.5%がそのような行動を取るとのことです。こうしたデータは、職場での業務の不適合に対する認識を考察する上で鍵となります。
業務不適合時の相談行動
調査によると、業務が合わないと感じた際に最初にとる行動として、「仕事量や姿勢は変えず、様子を見る」と答えた人が40.3%と最多でした。他には「社内の誰かに相談する」と回答した人が21.6%、そして「退職や転職活動に向けて動く」が21.3%でした。年代別に見ると、30代以下では社内の相談が目立つ一方、年齢層が上がるにつれて「退職や転職活動に向けて動く」割合が増加していることが明らかになりました。
職場での相談環境
業務の不適合を感じたときに相談したくなる職場の条件としては、「相談した結果が改善や見直しにつながること」が41.0%の支持を集め、次に「対応スピードが早い」が35.2%、最後に「気軽に相談できる環境」が34.8%という結果が出ました。これらのデータは、従業員がより快適に相談できる環境の構築が求められていることを示唆しています。
求人応募の動機
続いて、求人に応募した理由についても興味深い結果が得られました。パートやアルバイト希望者に対しては、「自宅から通いやすいから」が56.6%で最も多く、次に「希望の勤務時間数・日数が選べるから」が47.3%、そして「希望の勤務時間帯だから」が39.6%と続きます。これは、限られた時間や環境の中で働きやすい条件を求めていることを反映しています。
一方、正社員希望者は「希望する仕事内容だから」と答えた人が53.2%に達し、他には「自宅から通いやすいから」が34.0%、さらに「能力や経験を活かした仕事ができそうだから」が29.8%でした。正社員希望者は、より業務内容に重点を置いている様子が伺えます。
まとめ
この調査を通じて、新たな職場での業務不適合に際しての選択行動や、その背後にある要因についての理解が深まりました。特に年齢によって異なる行動様式が見られることから、企業はそれぞれの世代の特性に配慮した職場環境の整備が重要だという点が強調されます。相談しやすい環境は従業員の定着や業務改善にも寄与するため、さらなる施策の検討が望まれます。調査結果は、企業にとっても今後の人材戦略を見直す重要な材料となることでしょう。
調査概要
- - 調査対象:総合求人サイト『イーアイデム』の会員で、2026年2月1日~2月28日の間に求人に応募した人
- - 調査方法:インターネット調査
- - 調査主体:株式会社アイデム
- - 調査期間:2026年2月2日~2026年3月5日
- - 有効回答数:310名
※調査結果は四捨五入のため、合計が100%にならない場合があります。