インドネシアの森林破壊と日本のサプライチェーンに関するセミナー開催
環境問題は世界規模での関心を集めていますが、その中でも特に森林破壊は大きな課題となっています。このたび、2025年12月10日(水)に、インドネシアにおける森林破壊と日本のサプライチェーンに焦点を当てたセミナーが開催されます。このセミナーでは、インドネシアの天然資源の保全に取り組む非政府組織(NGO)のAURIGA Nusantara(アウリガ・ヌサンタラ)代表、ティマ―・マヌルン氏をメインスピーカーとして迎え、実際のデータや調査結果を基にした深い議論が予定されています。
背景:EUの新たな規則と日本の現状
現在、EU圏では「欧州森林破壊規則(EUDR)」が施行されており、企業は生産地のトレーサビリティ確保が求められています。この動きは、森林減少に関わらないようにするためのデュー・デリジェンスを必須としています。しかし、日本ではこのような具体的な規制が存在せず、企業の自主的な取り組みに依存している現状があります。このため、日本が森林破壊由来の木材やパーム油などの「リーケージ・マーケット」となってしまう懸念が指摘されています。
AURIGA Nusantara の取り組み
AURIGAは、環境ガバナンスの改善を目的として、調査研究、政策提言、法的メカニズムの構築に努めてきました。特にボルネオ島(カリマンタン)からの木材製品やパーム油の生産が森林破壊に由来する高いリスクを抱えていることを、実地の検証や高度なデータ収集によって明らかにしてきました。こちらの成果は、国際的な注目を集めており、EUや米国、日本などへの影響を及ぼす重要なリポートとして位置付けられています。
セミナーの詳細
本セミナーでは、ティマ―・マヌルン氏がインドネシアの熱帯林に与える影響や、熱帯農林産物の海外サプライチェーンの構図について、最近の調査成果を交えて解説します。また、参加者同士が活発に意見を交換できる場でもあるため、異なる視点からの議論が期待されます。
開催日程と参加方法
- - 日時: 2025年12月10日(水)15:00~16:30
- - 場所: アットビジネスセンター東京駅八重洲通り601号室
- - アクセス: JR東京駅(八重洲口)から徒歩約10分、日比谷線の八丁堀駅から徒歩2分
- - 参加費: 無料
- - 申込方法: 対面またはオンラインのいずれかを選択した上で参加申し込みが必要です。
本セミナーはパタゴニア環境助成金プログラムの助成を受けて実施されます。定員は40名で、希望者は早めの申し込みをおすすめします。
お問い合わせ
詳しい情報やお問い合わせは、ジャタネットワーク(JATAN)事務局までご連絡ください。