発達障がい支援に向けて始まる新たなIT業務体験プログラム
ニューロダイバーシティマネジメント研究会が2025年度より、発達障がいを持つ方々のためのIT業務体験プログラムを実施します。このプログラムの目的は、発達障がいの特性を活かし、企業と求職者が共に活躍できる環境を整えることです。
2025年度の活動概要
本研究会は日本総合研究所を中心に、多くの企業と連携しながら、2025年度の活動を展開します。この活動では、特に発達障がいを持つ人々がIT業務に挑戦できる機会を提供し、特性を生かす新たな就労機会の創出を目指します。
具体的な活動内容
1.
発達障がいのある人を対象としたIT業務体験プログラム
本プログラムでは、発達障がい者と企業が協力し、特性を活かせる業務を見つけ出すことを重視します。実際に複数の企業が連携してIT業務の体験を提供するため、発達障がいを持つ学生が自分の特性を理解し、それを活かした職場を見つけやすくなることが期待されます。
2026年度以降には、企業とのインターンシッププログラムも計画されています。
2.
人材輩出エコシステムの構築
発達障がいがある人の就労機会は一般的に限られており、特に新卒者の場合、就職率が低いとされています。これに対抗すべく、IT分野で特性に合う業務の整備と柔軟な就労環境を提供することが目指されています。
具体的には、キャリア形成を容易にするための実務経験を積む機会を設け、発達障がいを持つ人が安心して働ける環境を整えるエコシステムを検討しています。
3.
企業合同での啓発イベント
知識と理解が不足しているため、発達障がい者が能力を発揮できないことが多い現状を打開するため、社会的認知を広めるイベントの実施が計画されています。このイベントでは、発達特性による障がい者がどのように企業で活躍できるかを広く伝えていきます。
活動の期待
これらの取り組みを通じて、発達障がいのある方々がIT分野においても活躍できる社会を実現することが目指されます。将来的には、より多様な業務機会やキャリアパスが提供され、それぞれの個性や能力を活かせる機会が増えていくと期待されています。
この活動が実を結び、発達障がいのある人々が自身の能力を活かして、企業の重要な戦力として活躍する姿を見られる日が待ち遠しいです。