サイバーエージェントがPeopleXのAI面接サービスを導入
最近、株式会社サイバーエージェントが対話型AI面接サービス「PeopleX AI面接」を取り入れたことが発表されました。この取り組みは、同社が新卒採用における選考プロセスを効率化し、より多くの応募者に公平な面接機会を提供することを目的としています。
導入の背景と目的
サイバーエージェントは近年、AI技術を積極的に導入している企業であり、特に「AX(AIを活用したDX)」を進めています。この流れの中で、就職活動を行う学生が年々増加している中、応募者に対する選考枠の確保が困難になってきています。そこで、選考過程を簡略化する一環として、AI面接を活用することが決定されたのです。
AI面接の導入により、サイバーエージェントは膨大な数の応募者を適切に評価し、選考にかかる工数を削減することができます。また、応募者にとっては、いつでもどこでも面接を受けられる利便性が増し、自由な時間に参加できることから利点が多くなっています。これにより、応募者の意欲を尊重しつつ、よりよい選考体験を提供することが可能になります。
AI面接の特長
「PeopleX AI面接」は、候補者に寄り添う対話型のサービスであり、面接官のような自然な対話を実現しています。また、生成AIを活用しており、応募者の回答に基づいて深掘り質問を行うことができるため、より質の高い面接が提供されます。企業側は、150種類以上の質問から選んで設定でき、特定の募集職種に合わせた質問も自由に設計することが可能です。
さらに、面接結果は記録され、企業は録画データや文字起こしを通じて各応募者のパフォーマンスを確認できます。これにより、選考過程が透明になり、公正な評価が行えるようになるのです。
サイバーエージェントの展望
株式会社サイバーエージェントの人事本部 シニアマネージャーである門倉拓哉氏は、デジタルネイティブ世代が新卒市場の主要なユーザーになりつつあることを認識しており、AI面接の導入は新たな採用選考体験の実現に寄与すると述べています。時代の変化に迅速に対応しながら、サイバーエージェントが掲げる「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」というパーパスに従い、採用プロセスの革新を目指す姿勢が伺えます。
まとめ
株式会社PeopleXが提供する「PeopleX AI面接」は、サイバーエージェントを筆頭に多くの企業での採用選考のアップデートを推進しています。AI技術が採用プロセスに導入されることで、候補者と企業の双方にとってより良い選考体験が実現されていくことでしょう。AI面接は、応募者に公平で公正な評価の機会を与えるだけでなく、企業側の負担も軽減する、大変革の時代を迎えています。