5月30日はWorld MS Day
毎年5月30日は「World MS Day(世界多発性硬化症の日)」として、多発性硬化症(MS)の認識を高めるための活動が行われます。今年もバイオジェン・ジャパンが中心となり、多発性硬化症についての啓発活動を展開しました。
「私の多発性硬化症写真展」の新たなストーリー
2019年から続く「私の多発性硬化症写真展」に新たに2名のMS当事者のストーリーが加わりました。これまでに14名の患者さんを撮影してきたフォトグラファーの国分真央さんが、これらの写真を通じて各々の生き様を描き出しています。国分さんの独特の色合いと自然を感じさせる作品は、多発性硬化症の当事者がどのようにこの病と向き合っているのか、深く感じさせてくれます。
ドキュメンタリー映像の公開
加えて、国分真央さんの撮影現場に密着したドキュメンタリーが本日公開されました。この映像では、国分さんがMS当事者にどのように向き合い、彼らの個性や美しさをどのように写真に収めているのかが映し出されています。特に、彼女がどのようにその瞬間を捉えるのかという過程は、多くの観衆に感動をもたらすでしょう。
多発性硬化症とは?
MSは慢性進行性の神経疾患で、認知機能や身体機能に多様な影響を及ぼします。これは自己免疫疾患に分類され、定義は複雑ですが、主に中枢神経系における炎症や神経細胞の損傷が特徴です。日本におけるMSの有病率は増加しており、推定では、毎年約10万人当たり10.8~14.4人の新たな患者が出ています。
診断が困難なこの病気は、患者一人ひとりが異なる症状と向き合う必要があります。手足のしびれや判断力の低下など、症状は個別であり、このために医療機関を複数回受診することも珍しくありません。
社会的な理解と支援の重要性
多発性硬化症は、外見からは病気だと理解されにくいことが多く、これが就労や日常生活における困難な状況をもたらす要因となります。バイオジェン・ジャパンは、この現実を変えるため、新たな情報発信や啓発活動を通じ、多くの人々にMSの理解を深めてもらうことを目指しています。
バイオジェンはどのように支援しているか?
バイオジェンは、MS患者やその家族に対し、情報提供や支援を行うだけでなく、治療の革新を追求する企業です。1978年に創立されたこの会社は、生物学の深い理解に基づいて新薬の開発に取り組んでいます。日本法人であるバイオジェン・ジャパンは、2000年から日本での事業を展開し、患者さんに必要な治療を届けるべく努力しています。
ドキュメンタリー映像の詳細はこちら
多発性硬化症との共生を考えること、そしてその経験を共にすることが、私たちの社会における大切な一歩であるといえるでしょう。これからも多くの方々にMSに対する理解が広がっていくことを願っています。