脱炭素社会の実現に向けた新しい取り組みとして、Earth hacks株式会社が主催するビジネスコンテスト「デカボチャレンジ2025 Winter」が先日、東京都内で開催されました。本コンテストは、Z世代の大学生が日本を代表する企業や自治体と共に脱炭素に関連する事業アイデアを共創・提案するもので、今回で6回目を迎えました。
開催日は1月10日(金)、11日(土)、18日(土)、19日(日)、21日(火)の5日間で行われ、多くの学生から約6,000件の参加申し込みを受けました。主催者のEarth hacks株式会社は、生活者の声を反映した脱炭素関連商品・サービスの開発を目指すプラットフォームであり、実はこのビジネスコンテストはその一環で行われています。
本コンテストでは、企業から与えられた課題に対してZ世代の学生がアイデアを提案するのはもちろん、企業の社員とのコミュニケーションを通じて、実現可能性の高いアイデアを共創していくことが大きな特徴です。参加した企業は、東京ガス株式会社、東京建物株式会社、株式会社博報堂 SX Professionals、パナソニック コネクト株式会社、三井物産株式会社、宮城県庁、UCC上島珈琲株式会社、吉本興業株式会社の8社で、各社がデカボ社会実現に向けた様々なテーマを設定しました。
決勝戦では、審査員が選定した8つの代表チームが各自のアイデアを熱心にプレゼンテーションしました。その結果、審査員大賞は株式会社博報堂 SX Professionalsチームが受賞しました。このチームは、気温上昇を抑えるための生活者アクションを促進する新たなビジネスアイデアを提案しました。具体的には、ペットボトルのキャップを使った投票システムを提供し、分別を促す場所をコミュニケーションの場として位置づけるという斬新かつ実用的なアイデアが評価されました。また、受賞学生は、他のチームメンバーとのアイデア交換を通じて、未来に対する情熱を感じたと語っています。
また、学生投票による学生大賞は、吉本興業チームが受賞しました。彼らは劇場に来ることでSDGsを意識できる仕掛けを提案し、特に参加学生の共感を集めました。更に、新設された奨励賞はパナソニック コネクトチームが受賞し、彼らは新たな視点での提案が評価されました。
審査員たちは、個々の提案に対して厳格な評価を行い、その結果としてクオリティーが年々向上していると感じたとコメントしています。特に印象的だったのは、Z世代が抱える共通の悩みやニーズが反映されていることでした。審査員の五味氏は、参加者が持つアイデアや発想力に対して感銘を受け、今後の展開に期待感を示しました。
次回の「デカボチャレンジ」は2025年3月に予定されており、Earth hacksは今後もこのプログラムを通じて、学生や企業、自治体と共に脱炭素社会実現に向けての活動を加速させていく予定です。
「Earth hacks」自体は、Z世代を中心に脱炭素に関心のある生活者に有用な情報を提供し、コミュニティの形成を目指すプラットフォームへと成長していくことでしょう。彼らの行動から新しい脱炭素の形が生み出されることが期待されます。