トヨタ・モビリティ基金、移動に革新をもたらす3チームを選定
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、「Mobility for ALL」という理念のもと、誰もが思い思いの場所へ自由に移動できる社会を実現するプロジェクトを展開しています。その一環として、2025年度に新たに活動する3チームを選定しました。これにより、8チームによる包括的な取り組みが進行し、移動の新しいアイデアが具現化されることを期待しています。
新規採択チームの紹介
選定された3チームは、障がいのある方々の視点に寄り添い、日常の移動における課題を乗り越える革新的なアイデアやソリューションを提供することを目的としています。
1.
株式会社クリスタルロード: このチームは、「感覚マップ」と呼ばれる地図上で、外出時の環境に関する口コミを共有するシステムを開発中です。騒がしい場所やまぶしい場所、静かな場所などの情報を可視化することで、移動時のストレスを軽減します。
2.
サイナーズ株式会社: シースルー型ARグラスに字幕や遠隔手話通訳の映像を表示する新しい「補聴グラス」の開発に取り組んでいます。これにより、聴覚に障害を持つ方々がよりスムーズにコミュニケーションを取る手助けを実現します。
3.
Humonii: 体幹を操作して動くハンズフリーの車いす「Feeling」を開発中。これにより、利用者がより自立した生活を実現できるよう支援します。
既存チームとの連携
新たに採択されたチームは、2024年度から活動を続ける5チームと協力しながら、理念の実現に向けて活動を進めます。これらのチームは、アイデアの実社会での実現を目指して支援を受け、最大1,000万円の活動資金が提供されます。実証実験の機会や当事者との意見交換も行われ、より効果的なソリューションが開発されることが期待されています。
活動の幅を広げる重要性
2025年度には、実証的な活動に重点が置かれ、各チームが現場での活用を想定した検証を重ねることで、アイデアの既存を向上させる予定です。また、障がいのある方々や有識者との連携を深め、共に取り組む企画を実施することで、豊かな移動体験の実現に貢献します。
トヨタ・モビリティ基金の社会的使命
トヨタ自動車は、自社の活動を通じて、すべてのステークホルダーを尊重しながらより良い社会を目指しています。2014年に設立されたTMFは、モビリティを通じて世界中の移動に関する課題を解決するためのプロジェクトを推進。今後も、誰もが心を動かし、自由に移動できる社会を目指して努力を続けます。
新しいチームによるプロジェクトは、社会実装への第一歩であり、未来の移動をより良いものにするための重要な役割を果たすでしょう。これからの活動に期待が高まります。