大日本印刷が新たに開設した「FIOラボ」
大日本印刷株式会社(DNP)は、茨城県つくば市にある「つくば総合開発センター」の中に、共創拠点「FIOラボ」を設置しました。この施設は、パートナー企業や大学、研究機関と共同で新たな製造現場の価値を創出するための場として、2026年8月から企業向けに公開されます。
「FIOラボ」の設立背景
日本の製造業は、生産年齢人口の減少に伴い、労働生産性の向上や技能の継承、さらにAIやロボティクスの導入による自動化が急務となっています。このような課題解決のため、DNPは技術開発センターのリソースを活用し、「FIOラボ」を設立しました。この拠点では、技術を実際の製造ラインに近い環境で検証し、生産現場への効果的な導入を目指します。
共創パートナーへの提供価値
「FIOラボ」では、以下のような価値を共創パートナーに提供します。
- - 実際の製造現場に近い環境での技術検証による実践データの収集。
- - DNPが長年にわたり蓄積してきた生産技術及び評価解析の知見を活用。
これにより、共創を通じた課題解決と新たな価値創出を実現します。
FIOラボの特徴
「FIOラボ」は、未来の工場を実現するための5つの専門ゾーンから構成されています。
1.
未来の工場実装ゾーン:設備、情報、AIを連携させた自律的な工場運営を実証します。
2.
マシナリーデザイン検証ゾーン:作業者の動作を分析し、安全性と生産性を両立する設備設計を行います。
3.
ロボティクス検証ゾーン:人の作業を基にしたロボット導入の検証を行い、自律的な生産体制を確立します。
4.
クオリティコントロール検証ゾーン:AIを用いて品質データを解析し、製品の品質向上に寄与します。
5.
プロセスコントロール検証ゾーン:生産プロセスを解明し、条件を最適化することで効率的な製造体制を構築します。
一貫したものづくり支援
DNPは評価解析研究所とDNP科学分析センターと連携し、素材の特徴や加工適性をデータに基づいて分析・可視化するソリューションを提供します。また、設備の設計・製造を手掛けるDNPエンジニアリングとも協力し、材料開発から設備実装にいたるまで、一貫してものづくりをサポートします。
今後の展開
DNPは、2026年2月に資本業務提携を締結した株式会社アイエスエンジニアリングを含む、様々な企業や大学、研究機関との連携を進めていきます。「FIOラボ」を共創の場とし、新技術や事業の実社会への実装を目指す考えです。
DNPの「FIOラボ」が新たな製造業の未来を切り開く拠点となることが期待されます。