第12回ポラス学生・建築デザインコンペティション 結果発表
ポラス株式会社(本社:埼玉県越谷市)は、2025年6月30日に『第12回POLUS-ポラス-学生・建築デザインコンペティション』の二次審査会を開催しました。このイベントでは、全国から集まった599点の作品の中から特に優れたものが選ばれ、最優秀賞、優秀賞、その他の入選作品が発表されました。
厳正な審査を経て決定
本年度のコンペティションは、テーマに「t軸の家/家々」を掲げ、2024年11月29日から2025年5月8日までの期間に作品応募を受け付けました。一次審査を通過した5作品は、選ばれた学生によるプレゼンテーションと審査員との自由討論を経て、最終的な受賞者が決定されました。このコンペティションは、建築を志す学生たちが自分のアイデアを自由に表現し、発表できる場を提供することを目的としています。
受賞作品の紹介
最優秀賞:『暮らしは路にこぼれて』
最優秀賞を受賞したのは、武蔵野大学の小林由芽さんと野澤沙帆さんによる作品『暮らしは路にこぼれて』です。彼女たちは、t軸という概念に対する独自の理解を深め、平面から立体へと広がる斬新な断面計画を提案しました。受賞の感想を尋ねると、小林さんは「このような名誉ある賞をいただけてとても嬉しいです」と述べ、野澤さんも「今日の朝まで準備し、最後まで努力して本当に良かったと思います」と語りました。
優秀賞:『編まれる時間の住まい 分断された生活行動を連続する時間体験へ』
優秀賞には慶應義塾大学大学院の所新太郎さん、井口雄貴さん、鈴木理沙さんの作品が選ばれました。この作品は、生活行動と時間の連続性をテーマにした新たな住空間を提案しています。
入選作品
入選には、以下の3作品が選ばれました:
1. 『レジリエントな土壁』
- 儲立人(デルフト工科大学大学院)・宋宇軒(中国美術学院)
2. 『月と太陽の降る里』
- 矢野泉和(九州大学大学院)・菊池慎太郎・山之口涼霞(九州大学)
3. 『はみ出す境界、つながるのりしろ』
- 村上寛明・中村日香(広島工業大学大学院)
審査員のコメント
審査委員長の西沢立衛氏は、審査を振り返り「多くの応募があり、審査は大変でしたが、皆さんのプレゼンテーションが非常に明確で良いものでした」と好評を述べました。また「順位が時と場合によって変わることを考慮して、コンペに参加した皆さんには、この経験を大学の学びに活かしてほしい」とアドバイスしました。
今後も、若い建築デザイナーたちの新たな発想が期待されます。ポラスグループは、彼らの活動をこれからも応援し続けることでしょう。