ウポポイでの冬の探究型教育旅行プログラム
ウポポイ(民族共生象徴空間)が新たに提供を計画している冬の探究型教育旅行プログラムについてご紹介します。このプログラムは、2020年に北海道白老町にオープンしたウポポイを拠点としており、アイヌの歴史や文化を学びながら、実社会との関わりを深めることを目的としています。
探究学習の背景
令和4年度から改訂された学習指導要領に基づき、高等学校では「総合的な探究の時間」という新しい授業が設けられました。この時間では、主体的で対話的な学びを通じて、自己の在り方や生き方を考えることが求められます。そして、課題を見つけ、それを解決するための能力を育成することが目指されています。このような背景の中で、ウポポイは生徒たちに多様性や共生に関する内容を学ぶ機会を提供しようとしています。
プログラムの内容
この冬季教育旅行プログラムでは、ウポポイを中心とした登別・洞爺エリアでの体験を通じて、多文化共生社会の実現に向けた探究が行われます。具体的には、ウポポイでのアイヌ文化に関する学びや、現地で働く職員との交流が予定されています。これにより、学生たちは先住民族の文化への理解を深め、自分自身のアイデンティティや未来へのビジョンを描く機会を得ることができます。
また、プログラムは単なる観光や体験に留まらず、学生たちが自らの価値観を見つめ直し、多様な人々とどのように共生できるかを考える場となります。特に、「誰もがその人らしく生きいきと暮らすことができる」とはどのような社会なのか、「私たちができること」は何なのかを探求することが強調されています。
学校関係者へのご案内
このプログラムの開始は2024年の冬からを予定しており、教育旅行の受け入れが行われます。興味のある学校関係者は、ウポポイの公式ウェブサイトを通じて詳細を確認し、お問い合わせいただけると良いでしょう。ウポポイでは、アイヌ文化の理解を深め、地域との繋がりを育む機会を提供できることを心待ちにしています。
お問い合わせ先
公益財団法人アイヌ民族文化財団(ウポポイ内)
住所:〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
ウポポイ公式サイトからのお問い合わせをお待ちしております。