株式会社ジェイテクトが2024年10月23日から24日までドイツ・ハンブルクで開催される「Hydrogen Technology Expo Europe 2024」に出展することが決まりました。この展示会では、豊田通商株式会社のブース内にて、水素社会に向けた新技術とソリューションを紹介します。
ジェイテクトは、2020年に掲げた「JTEKT Group 2030 Vision」に基づき、モビリティ社会の未来を見据えたソリューションプロバイダーを目指しています。その一環として、コンピタンスを結集したテクノロジープラットフォーム(テクプラ)を活用し、社会の課題解決に寄与する「ソリューション共創センター」(ソリセン)を推進しています。この取り組みは、持続可能な社会の実現につながる重要なステップといえます。
近年、水素社会の形成に伴い、燃料電池自動車(FCEV)や水素エンジン自動車の需要が増加しています。ジェイテクトは水素関連のテクノロジーに注力し、高圧水素供給バルブと減圧弁による革新的なソリューションを展示会で提案します。これにより、カーボンニュートラルの達成に貢献することが期待されています。
ジェイテクトが出展する主な製品は以下の通りです。
1.
第2世代高圧水素供給バルブ:このバルブは、燃料電池自動車のタンクに接続されるもので、高圧水素を安全に封止し供給します。特に、トヨタ自動車のFCEV「MIRAI」にも搭載されている技術です。
2.
第2世代高圧水素減圧弁:供給された高圧水素を、燃料電池スタックに適した圧力に調整するためのデバイスです。この減圧弁も「MIRAI」で使用されています。
3.
水素エンジン自動車向け高圧水素減圧弁:水素を燃やして動くエンジン用の減圧弁で、エンジンへ必要な圧力に水素を調整する役割を果たします。
展示会の開催場所はHamburg Messeで、詳しい情報は公式ウェブサイト(
Hydrogen World Expo)で確認できます。ジェイテクトは、未来のモビリティ社会に向けて進化する水素技術を戦略的に推進し、業界のリーダーとしての地位を確立しようとしています。
この展示会への出展は、ジェイテクトが持つ技術力とビジョンを実際に世に問いかける貴重な機会となるでしょう。多くの関係者や一般の方々に、その目で新しいモビリティの未来を体感してもらえることを期待しています。