ナルコレプシー治療薬開発の進展: ネクセラファーマが3.5百万米ドル受領

ナルコレプシー治療薬開発が前進: ネクセラファーマが3.5百万米ドルを受領



ネクセラファーマ株式会社は、Centessa Pharmaceuticals Limited(以下「Centessa 社」)が、ナルコレプシー1 型(NT1)、ナルコレプシー2 型(NT2)、および特発性過眠症の患者を対象とした選択的経口オレキシン2 受容体(OX2R)作動薬ORX750 の第Ⅱ相臨床試験を開始したことを発表しました。

この臨床試験開始に伴い、ネクセラファーマは、Centessa 社との研究開発提携に基づき、3.5 百万米ドル(約538 百万円)を受領することになります。このマイルストンは、2024 年12 月期第4 四半期の売上として計上される見込みです。

ORX750 は、NT1 におけるオレキシン産生ニューロンの脱落の基礎病理に直接作用するよう、ネクセラファーマの独自技術を用いて設計されています。そのため、NT2、特発性過眠症、その他のオレキシン値の減少を伴わない睡眠・覚醒障害にも応用できる可能性を持っています。

ORX750 の開発プログラムは、ネクセラファーマが2019 年に行ったライフサイエンスに特化した投資会社Medicxi 社との戦略的共同出資から始まりました。その結果として、ネクセラファーマはCentessa 社の株式929,353 株(本日現在の価額約15百万米ドル)を保有しています。ネクセラファーマは、保有するCentessa 社の株式価値の上昇から、さらに利益を得る可能性があります。また、ORX750 の開発進捗に伴うマイルストン、およびロイヤリティを受領する可能性があります。

ネクセラファーマ執行役副社長兼Nxera Pharma UK 社長で英国研究開発ヘッドのマット・バーンズは、「今回のORX750の臨床開発の進捗は、当社の独自技術により臨床現場のアンメットニーズに応えうる新規分子創出が可能なことを示す重要な事例となりました。当社は自社および提携で広範なポートフォリオを有していますが、今回の進捗により臨床試験段階にある12 品目あるポートフォリオ全体が進展していることを改めて示しました。当社のポートフォリオ全体が進展しより成熟していくことは非常に喜ばしく、今後更なるマイルストン達成の報告ができることを楽しみにしています。」と述べています。

ネクセラファーマは、テクノロジーに立脚したバイオ医薬品企業であり、日本および世界中のアンメットニーズにお応えし、患者さまの生活の質を向上させる新しいスペシャリティ医薬品をお届けすることを目指しています。日本で販売されている複数の製品に加え、探索から後期臨床段階にある30 品目を超えるプログラムからなる幅広いパイプラインの開発を、自社で、あるいは大手製薬企業やバイオ医薬品企業との提携により推進しています。このパイプラインは、神経疾患、消化器疾患、免疫疾患、代謝性疾患、希少疾患などの大きく成長する治療分野における主要なアンメットニーズにお応えすることに重点を置いており、業界をリードする独自のGPCR 構造ベース創薬「NxWave™」プラットフォームを活用して、ベストインクラスまたはファーストインクラスの候補化合物を持続的に創出しています。

ネクセラファーマは、東京、大阪、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼル、ソウルに主要拠点を展開しており、350 名を超えるグローバル従業員が活躍しています。

会社情報

会社名
ネクセラファーマ株式会社
住所
東京都港区赤坂9-7-2 ミッドタウン・イースト7F
電話番号
03-5962-5718

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