東京大学とRhelixaの共同研究
東京大学と株式会社Rhelixaは、ヒトの生物学的年齢を高精度に推定し、老化や疾患リスクを非侵襲的に評価する技術の開発を目指す共同研究を発表しました。この研究は、リボソームRNA遺伝子(rDNA)のメチル化状態と構造的変動に焦点を当てております。
背景
近年、老化の評価は予防医療やヘルスケアにおいて極めて重要なテーマとなっています。Rhelixaは、「エピクロック®テスト」を通じてDNAメチル化情報を使った老化指標を提供してきましたが、既存の技術に依存せず、より手軽で経済的に評価できる新しい老化マーカーの必要性が高まっていました。さらに、東京大学の小林教授らの研究から、rDNA領域の繰り返し構造とその安定性が老化やがん、認知症などとの関連性を持つことが示されています。
研究の目的
今回の研究では、小林教授が蓄積してきたrDNA領域に関する知見と、Rhelixaのエピゲノム解析技術を融合し、rDNAの安定性とメチル化の割合が老化症状や疾患リスクとどう相関するかを探ります。この研究により、rDNAの変化を新たな生物学的年齢の指標として活用する可能性を検証し、将来的には老化予測や疾病リスク評価に役立つバイオマーカーの開発を目指しています。
共同研究の意義
この共同研究は、基盤研究から社会実装に向けた新たな老化評価技術の開発を促進します。ヒトの老化過程を理解し、健康寿命を延ばすための確かな指標を持つことは、医療やヘルスケアの可能性を大きく広げるものです。特にrDNAに焦点を当てることで、これまでの研究で得られた知見を生かし、より深い理解を得ることが期待されます。
会社紹介
株式会社Rhelixaは、エピゲノム解析とそれに基づいた製品やソリューションの開発を行っている企業です。次世代シーケンサーを用いて、ゲノム及びトランスクリプトーム、メタゲノムデータの統合的な解析を行い、高精度のマーカーを探索しています。データ解析の環境を整備し、研究開発に必要な統計解析や図版作成を簡便に行えるプラットフォームを提供していることも特徴です。
結論
東京大学とRhelixaの共同研究がもたらす新しい老化評価技術は、今後のヘルスケアのあり方を大きく変える可能性を秘めています。この取り組みが進む中で、より多くの人々が健康で長生きできる社会の実現に向けた一歩となることが期待されます。