新たなハイスループットスクリーニング技術の登場
株式会社SEGNOSが、独自のハイスループットスクリーニング技術「SegnoSCAN🄬法」を開発し、特許を出願した。この技術は、刺激応答性磁性ナノ粒子「Therma-Max🄬」を用いて簡便かつ安価に実施できるスクリーニングを可能にするもので、共同開発パートナーの募集も開始された。
SegnoSCAN法とは
この新技術の特徴は、汎用的な分光光度計を使用し、牽引対象となる粒子をTherma-Maxのみで運用することにより、分子間距離の制約を排除した点だ。また、並行して開発されたプロトタイプの装置は、通常の分析機器に磁石を配置した非常にシンプルな設計がなされており、使いやすさにも配慮されている。これにより、スループットは向上し、企業や研究機関での利用が期待される。
開発の背景
創薬や試験分野で必要とされるハイスループットスクリーニング技術は、その需要が急増している。市場規模は2022年には約200億米ドル、2032年には約500億米ドルに達するとの予測がされており、コロナウイルスの影響もあり、迅速なワクチンや治療薬の開発に大きく貢献した実績がある。しかし、従来のスクリーニング方法には高コストや低スループットといった課題が存在していた。
日本国内では、特に大阪大学の研究チームが関心を寄せているRNAを標的とした創薬研究に関しては、表面プラズモン共鳴(SPR法)を用いた装置が広く用いられたが、高価な金メッキチップを用いるため、スループットが低く、大きなコストが発生していた。
SegnoSCANの革新性
SEGNOSのSegnoSCAN法は、これらの問題を克服するために開発された。Therma-Maxが温度変化によって凝集し、磁石に引き寄せられることが発見され、これを利用して測定が可能とされた。Therma-Maxを使用することで、従来の方法ではコストがかさんでいた分析を、シンプルかつ安価に実現したことが大きな革新だ。これにより、従来の分子間相互作用測定法に対する大幅なコストダウンが期待されている。
共同開発パートナーの募集
現在、株式会社SEGNOSでは、SegnoSCAN法のプロトタイプ装置のハイスループット化を行う分析機器メーカーや、評価を行える試薬メーカー、製薬メーカー、アカデミア等の共同開発パートナーを幅広く募集中である。共同開発に関心がある場合は、公式ウェブサイトからの問い合わせが可能だ。
まとめ
新たに提案されたSegnoSCAN法は、創薬や医療分野での高度なスクリーニングに優れた効果を発揮することが期待されており、グローバルな市場で活用される可能性を秘めている。この技術の普及により、病気の早期発見や治療が普及し、医療技術の進化に貢献するだろう。今後の展開に注目したい。