シェアリングエコノミー協会が北陸支部を設立
シェアリングエコノミー協会が、金沢に「北陸支部」を新設した。この支部は、全国の様々な地域における支部設立の流れにおいて、9番目の拠点となる。協会は、地域の企業や自治体、市民を巻き込み、シェアリングエコノミーの実用化を促進するために活動している。新たに設立された北陸支部の支部長には、石川県で幅広い事業を展開する徳野新太郎氏が就任した。
地域資源を活用したシェアリングの形
北陸は独自の文化や伝統、そして豊かな地域資源に恵まれている。徳野新太郎支部長は、これらの特性を活かしながら、地域に根差したシェアリングエコノミーの形を模索していくことを約束した。彼は、地域社会が抱える課題に対し、シェアリングエコノミーが解決の手段となることを強く信じており、地域の活性化に力を入れる方針を示している。
設立記念イベント「Re:Share HOKURIKU」
支部設立の記念イベント「Re:Share HOKURIKU」が2025年9月5日に、コワーキングスクエア金沢香林坊で行われ、オンライン参加を含めて約300人が集まった。イベントでは、北陸におけるシェアリングエコノミーの活用事例が紹介されたり、地域の可能性について議論されたりした。この場には多くの来賓も参加し、祝辞を述べている。
来賓からの期待の声
衆議院議員の小森卓郎氏は、北陸には数多くの魅力があり、シェアリングエコノミーを通じて地域の発展につながる取り組みを期待していると強調した。また、小竹凱氏は、シェアリングエコノミーが持つ効率的な生活の意義を語り、地方におけるシェアリングの展開が課題解決に寄与することへの期待を表明した。
金沢市の村山市長は、東京一極集中が進む中、シェアリングエコノミーが解決策の一つとなることを指摘し、観光や公共交通、災害対策といった幅広い分野での活用を提案した。これに続いて、野々市市長の粟貴章氏や大野市長の石山志保氏もそれぞれの地域でのシェアリングエコノミーの意義や取り組みについて言及し、重要性を強調した。
登壇者とサポート団体
イベントには、石川県副知事や富山県副知事、福井県のCODチャレンジ応援ディレクターなど、地域の政治家や企業代表者が集い、様々な視点からシェアリングエコノミーの未来について意見を交わした。株式会社XLOCALや東洋警備保障、北陸製菓、HABなど多くの協力・支援団体も参加し、地域活性化への熱意が感じられた。
これからシェアリングエコノミーが北陸地域に根付いていく中で、地域の課題解決に向けた実践的な取り組みが進むことが期待される。今回の北陸支部の設立は、その第一歩として重要な意味を持つといえる。
結論
シェアリングエコノミー協会の北陸支部の設立は、地元の資源を最大限に活かした新たな取り組みの開始を意味する。地域の特性を生かしたシェアの実践は、今後の地域活性化の鍵となるだろう。シェアリングを通じた地域の発展に寄与するため、これからの活動が注目される。