マレリの脱炭素目標
2025-06-23 13:36:43

マレリがSBTiから脱炭素目標を承認、より持続可能な未来へ

マレリ、SBTiから脱炭素化目標を承認



自動車部門向けのグローバルサプライヤーであるマレリが、2045年を目標とするネットゼロと、短期・長期の具体的な炭素排出削減目標を「科学に基づく目標イニシアティブ」(SBTi)から承認されました。これは企業が気候危機に対して具体的に行動をとる証拠であり、持続可能な未来に向けた大きな一歩となります。

マレリの脱炭素化への取り組みは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発表した科学的根拠に基づいています。最新の研究では、産業革命以前のレベルに対し、1.5°C以下に地球温度の上昇を抑える可能性が示唆されています。そのため、企業の行動がかつてないほど求められている中、マレリは堅実な目標を設定しました。

具体的には、マレリは以下の3つの目標にコミットしています。
  • - 短期目標: 2022年を基準年として、2030年までにスコープ1、2、3における温室効果ガス(GHG)排出を42%削減。
  • - 長期目標: 2022年を基準に、2045年までにGHG排出を90%削減。
  • - ネットゼロ目標: 同年までにバリューチェーン全体でGHGのネットゼロ達成。

これらの目標を達成するためには、まず排出量を大幅に削減し、その後、残存する排出量を適切に相殺する必要があります。マレリはその優先策として、オペレーションから発生する直接排出(スコープ1)、購入した電力やエネルギーに起因する間接排出(スコープ2)、さらにはバリューチェーン全体での間接的な排出(スコープ3)を含めた全体の削減に努めるとしています。

SBTiは、企業や金融機関が科学的根拠に基づいて気候目標を設定し、破滅的な気温上昇を防ぐためのガイドラインを提供する組織です。2023年10月、マレリはSBTiによる承認を24か月以内に取得し、2025年の4月には早期に完全な検証を達成する見込みです。この成果は、マレリの温室効果ガス排出削減に向けた取り組みがパリ協定と整合していることを示す重要な証明です。

マレリのサステナビリティ責任者、Denise Lana氏は「この達成を誇りに思います。私たちのコミットメントが顧客からの信頼を築くのは非常に重要です」と語ります。この発言からも、マレリが企業としての自主性と倫理を重視していることが伺えます。

さらに、マレリは現在、約40,000人の従業員を擁し、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカにおいて150以上の事業所と研究開発センターを持っています。技術革新と製造の卓越性を追求し、未来のモビリティを変革するために尽力しています。

持続可能性の観点から、企業は今後ますます脱炭素化に向けての取り組みが求められる時代に入ります。マレリの活動は、その先駆けとして非常に注目に値します。今後、マレリがどのように実行計画を進め、業界においてもどのような影響を与えるのか、引き続き期待されます。


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会社情報

会社名
マレリ株式会社
住所
埼玉県さいたま市北区宮原町2丁目19-4
電話番号

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