ジェイコブ&コーが魅せる新しい光
2023年、創業40周年を迎えたラグジュアリーブランド、ジェイコブ&コーが新たなダイヤモンドカット「エンジェルカット」を発表しました。このカットは、同ブランドの新作時計「ビリオネア ダブルトゥールビヨン エンジェルカット」に初めて採用されています。世界限定18本で展開されるこの時計は、王道の美しさを追求しつつ、光の反射性能を最大化することを目指して開発されました。
エンジェルカットの特徴
エンジェルカットは、37のファセットから構成され、ブリリアントカットよりも面数を抑えています。それでも、各ファセットは明確な設計意図のもとに配置されています。中央には、特徴的な菱形のテーブル面を持つ設計が施され、長方形のフォルムの中で美しい光が反射します。この斬新なジオメトリーにより光は石の内部で巧みに反射し、奥行きのある洗練された輝きが生まれます。
また、エンジェルカットは、独自に設計されたクラウン高やパビリオンの深さによって、内部反射を精密に制御し、強い光の返りを実現しています。このように、光のコントロールを重視した設計は、特にダイヤモンドが光を受け取りにくい位置にある時計によく適しています。
エンジェルカットに込められた意味
エンジェルカットという名称は、創業者ジェイコブ・アラボの妻アンジェラに由来するもので、37のファセットは二人の結婚37年を象徴するもの。また、カット自体も愛情やパートナーシップを示すオマージュとなっています。ジェイコブ・アラボはこのカットの完成に2年を要したと語り、真に新しい発明を目指したと明言しました。
「エンジェルカットは、私たちが追求した新しい基準を示すものです。結婚の象徴でもあり、これは私にとって特別な意味を持つ」という言葉からも、その情熱が伝わります。
ビリオネア ダブルトゥールビヨン エンジェルカットの詳細
この新作時計「ビリオネア ダブルトゥールビヨン エンジェルカット」は、54×41mmの18Kホワイトゴールドケースに、98石・合計51.13カラットのエンジェルカットホワイトダイヤモンドがセッティングされています。また、ダイヤル周りにはエンジェルカットダイヤモンド88石とバゲットカットダイヤモンド80石が配置され、全体で298石・約79カラットのダイヤモンドが輝きます。
ムーブメントには、手巻きキャリバー「JCAM50」を搭載。約460パーツから構成され、12時と6時にはダブルフライングトゥールビヨンを備えています。これにより機械的な対称性が生み出され、光の美しさと複雑な機構が調和を見せています。
今後の展望
ジェイコブ&コーのビリオネアコレクションは、創業以来ウォッチメイキングとジェムセッティングの最前線を切り開いてきました。新たに追加されたエンジェルカットは、従来のカットの枠に依存せず、ダイヤモンドと光の関係を再定義する試みです。CEOのベンジャミン・アラボは、「この特許取得済みのカットには、表現の場が必要だった。私たちの意思を受け継ぎ、ジェイコブ&コーの新たな進化の象徴的作品となるだろう」と語っています。
「ビリオネア ダブルトゥールビヨン エンジェルカット」は、単なる新作発表ではなく、次なる基準を打ち立てるための意志を持ったタイムピースです。40周年という記念すべきタイミングで発表されたこのモデルは、ジェイコブ&コーの新たな章の幕開けを象徴しています。