キヤノンS&Sが建設業のDX推進に新ソリューションを提供開始

キヤノンS&Sが提供する新たな建設業ソリューション

キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンシステムアンドサポート株式会社（以下、キヤノンS&S）は、2024年9月より建設業向けの新たなデジタルトランスフォーメーション（DX）ソリューション「まかせてIT DXシリーズ」に“建設業ソリューション”を追加することを発表しました。このソリューションは、建設業界の労働生産性向上と安全対策の強化を目的としています。

背景と需要の高まり

現在、少子高齢化社会の進行に伴い、さまざまな産業で人手不足が顕在化しています。特に建設業は、アナログ的な業務が多く残っており、現場の巡回や事務作業に膨大な時間を浪費しています。これを解消するためには、業務の効率化を図るデジタル技術の導入が不可欠です。政府も「アナログ規制」の見直しを進め、デジタル化を加速させる方針を掲げています。

新ソリューションの概要

「まかせてIT DXシリーズ」の建設業ソリューションは、IT機器の選定から導入、運用、保守までを包括的にサポートします。このサービスを利用することで、建設事業者は業務を効率化し、労働生産性を向上させることが可能になります。

1. クラウドによる情報の一元管理

施工に関する情報をクラウド上で一元管理することで、現場からの写真アップロードや情報のリアルタイム共有が実現します。これにより、業務の効率化と円滑なコミュニケーションが可能となり、現場と事務所、協力会社間での確認漏れや伝達のトラブルを防止します。また、施工写真のアップロードや作業日報の作成といった事務作業も、現場の空き時間を利用して行うことができるため、生産性が向上します。

2. 遠隔臨場による業務効率化

ウェアラブルカメラやネットワークカメラを活用した遠隔臨場により、複数の現場を一括でモニタリング可能です。これにより、現場巡回や立ち合いにかかる移動時間を削減し、業務の効率化が図られます。さらに、作業現場の安全対策も強化され、立ち入り禁止エリアへの侵入を検知するアラート機能により盗難防止や労災事故のリスクを軽減します。