AI時代におけるIT部門と経営陣の新たな関係
Netskope(NASDAQ: NTSK)が1月20日に発表した最新の調査結果によると、AIやクラウド技術が普及する中で企業のIT部門と経営陣の関係がますます重要になっていることが明らかになりました。この調査では、世界各国のIT部門の責任者に対し、AIによる新たな要求に対する自社のインフラの対応力を問いましたが、結果として、わずか38%が「自社のインフラはAIの要求に応えられる」と回答しています。
課題と期待の高まり
調査により、IT部門責任者の80%が、組織のITインフラがビジネス目標の達成に不可欠であると認識しており、経営側からの期待も過去12ヶ月間で高まっていると述べています。また、83%のIT部門責任者が自分へのプレッシャーが増していると感じており、これはAIに対する期待が背景にあります。しかし、IT戦略に関する議論に参加できていないと感じる責任者が63%いるなど、経営層との溝は埋まっていないのが現状です。
透明性の欠如と意識のズレ
さらに、調査結果からは、ITインフラの透明性が低く、経営層がその状況を理解するのが難しいという現実も浮かび上がりました。具体的には、61%がCEOがこのトピックに不満を感じていると回答。加えて、IT部門が重視するKPIと経営層の関心事にズレが見られ、特にセキュリティ、可視性、コストに二者の意識が集中し、レジリエンスやパフォーマンスに対する議論は控えめな状況となっています。
投資の後手に回る姿勢
IT部門責任者の60%は自社が「問題が発生するまで動かない」という保守的な投資スタンスであると答えました。この傾向は、AIの導入に対する期待が高まる中で、逆にITインフラの実績やパフォーマンス向上を妨げる要因となっています。
Netskopeの提言
NetskopeのCDIOであるマイク・アンダーソン氏は、「AIは企業インフラに対する要求を高めているが、組織内でのコミュニケーションギャップがこの負担を増加させている」と指摘。経営陣はIT環境の堅牢性に関する明確な情報を求めている一方、IT部門は限られたリソースでの最適化に奮闘している現状について警鐘を鳴らしています。
そこで、IT部門が経営層との関係を強化するための5つのポイントを提示しています。
1. ビジネス成果で説明
技術用語に頼るのではなく、ビジネスの目標に結びつけてインフラに関する意思決定を説明すること。
2. 早期関与
戦略計画の初期段階から積極参加し、将来を念頭に置いたインフラを設計する。
3. アーキテクチャの簡素化
対処療法的なアプローチをやめ、システムの統合と簡素化に努める。
4. 透明性の強化
IT環境を「ブラックボックス」にしないために、透明性のあるレポートを提供し続ける。
5. AI導入の支援
IT部門を安全かつ迅速なAI導入を支える存在として確立し、経営層の信頼を築く。
この調査結果は、Netskopeによるもので、AIやクラウドを活用した最新技術の重要性が高まる中、経営層とのより深い理解と連携が求められています。