音楽と創作の交差点: Shu Ohnoの「WALL SELECTION」
2023年11月、東京・西麻布に位置するエイベックス・クリエイター・エージェンシーが運営する【S-Lounge】にて、「WALL SELECTION: Shu Ohno at S-Lounge」が開催されます。この特別な展示会は、アーティスト大野修の作品を通じて、彼の独自の視点やプロセスを体感できる機会です。
大野修のアートの特徴
大野修は、音楽カルチャーからインスピレーションを受け、自己の内面から生まれる「衝動」を創作の原動力としています。彼の作品は、プラスチックや金属、使用済み楽器など、廃材を用いた「ブリコラージュ」と呼ばれる手法で成り立っています。これにより、日常的な素材を再発見し、新たな形へと生まれ変わらせています。
制作過程では「破壊と修復」を繰り返すことで、素材と深く向き合い、時間の経過を含んだ造形美を創出しています。彼の作品は、単なる美しさだけでなく、作品の裏にあるストーリーや素材の経歴を感じさせる点が魅力です。
展示される作品
本展では、大野の代表作である2つのシリーズが紹介されます。1つ目は、《Chunk》シリーズからの作品で、廃棄物から再構成された「白」の構造美が際立つものです。この作品は監視カメラや通信機器をモチーフに、現代社会へのメッセージを感じさせる力強い造形です。
2つ目は、《Module》シリーズで、日本陶芸の金継ぎからインスパイアを受けたもので、モルタルを基にした強度のある形状が特徴的です。真鍮や金箔を使用し、見た目の美しさとともに、素材の価値を引き出す作品となっています。
S-Loungeの魅力
S-Lounge自体も注目すべき場所です。完全審査制のインキュベーションラウンジであり、多様な業種の人々が集まることで、新たな創造の場を生み出しています。昼はコワーキングスペースとして利用でき、夜にはハイクオリティなバーへと変身します。ここではビジネスチャンスを超えた深いつながりが生まれることが期待されます。
また、S-Loungeでは、会員同士のオンラインコミュニティも展開されており、場所を問わず刺激的な交流が可能です。アートとビジネスの境界を超えた体験ができる特別な空間です。
大野修について
大野修は1981年に福岡で生まれ、九州産業大学で彫刻を学び、東京藝術大学で研究を続けました。彼の作品は、緊張感のある造形とともに、深い意味を持つものです。特に、廃材や人工的な素材を用いた立体作品は特別な存在感を提示し、見る者に強く訴えかけます。
ニューヨークでの経験を経て、彼はブリコラージュのスタイルを取り入れ、現在も制作を続けています。今回の展示を通じて、大野がどのように「破壊と再生」のテーマを探求しているのか、その瞬間をぜひ目撃してください。
展示情報
開催期間: 2023年11月1日~
場所: 東京都港区西麻布4丁目2-4, S-Lounge
営業時間: 18:00 - 24:00, 定休日: 日曜日
アクセス: S-Lounge公式サイト
この特別な展示を通じて、アートと音楽、そして創造の可能性を体感してみてはいかがでしょうか。