いわきFCとCHANGE FOR THE BLUEがタッグを組み、海洋ごみ削減プロジェクトを推進
福島県いわき市を拠点とするサッカークラブ、いわきFCが、日本財団の海洋ごみ対策プロジェクト『CHANGE FOR THE BLUE』と連携し、ユニークな海洋ごみ削減プロジェクトを展開している。この取り組みは、福島県が全国ワースト2位という低いリサイクル率(13.2%)を改善するための重要な一歩となる。
プロジェクトの中心となるのは、試合会場やイベント会場に設置されたペットボトル回収機だ。回収されたペットボトルは、アップサイクルという手法によってリサイクルフェルトへと生まれ変わり、いわきFCのオリジナルグッズへと姿を変える。この革新的な取り組みは、サポーターの環境意識を高め、海洋ごみ問題への関心を深めることを目指している。
ペットボトル回収機の設置場所と回収状況
11月10日、いわきFCのホームゲーム最終節(ハワイアンスタジアムいわき)でペットボトル回収機がお披露目された。チケットが完売するほど多くの観客が詰めかけた会場では、回収機へのペットボトル投入が盛んに行われ、90ℓのごみ袋7袋分ものペットボトルが集まった。
その後、回収機はイオンモールいわき小名浜のいわきFCオフィシャルファンショップに常設され、さらに『ホームタウン感謝祭in楢葉町』(ならはスカイアリーナ)と『魂の息吹くファン感謝祭2024』(いわきグリーンベース)でも期間限定で設置された。これらのイベントを通して、多くのペットボトルが回収され、プロジェクトへの参加意識が高まっていることが伺える。
サポーター参加型で環境意識向上へ
このプロジェクトは、サポーター自らが環境保全活動に参加することで、ごみのポイ捨て防止や資源の大切さを学ぶ機会を提供する。回収されたペットボトルは、いわきFCオリジナルグッズ「コードクリップ」の制作に利用され、来年のホーム開幕戦で限定配布される予定だ。サポーターにとっても楽しみな取り組みとなっている。
地域貢献と持続可能な社会を目指して
福島県のリサイクル率向上を目指し、地域全体で環境意識を高めることを目的としたこのプロジェクトは、スポーツの力を活かした地域貢献活動の好例と言えるだろう。いわきFCとCHANGE FOR THE BLUEの連携は、海洋ごみ問題への意識向上と持続可能な社会の実現に大きく貢献する可能性を秘めている。
プロジェクト概要
実施期間: 2024年11月10日(日)~11月30日(土)
常設設置場所: イオンモールいわき小名浜4F いわきFCオフィシャルファンショップ
イベント特設設置場所:
11月16日(土) ホームタウン感謝祭in楢葉町(ならはスカイアリーナ)
11月17日(日) 魂の息吹くファン感謝祭2024(いわきグリーンベース)
回収されたペットボトルの活用: いわきFCオリジナルグッズ「コードクリップ」
関係団体: (一社)ふくしま海と緑のプロジェクト、CHANGE FOR THE BLUE、日本財団
このプロジェクトは、単なる海洋ごみ削減活動にとどまらず、地域社会全体を巻き込んだ持続可能な社会づくりのモデルケースとして、注目に値するだろう。