追大生の実証実験支援
2025-07-03 14:29:18

追大生がサポートする視覚障がい者向け『AIスーツケース』の実証実験

追手門学院大学生が支える「AIスーツケース」の実証実験



2023年、大阪で開催中の関西万博で、視覚障がい者向け自律型誘導ロボットである「AIスーツケース」の実証実験が行われています。このプロジェクトは、アルプスアルパイン、オムロン、清水建設、IBMなどの大手企業が共同で運営する一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムによって進められています。特に注目すべきは、追手門学院大学の学生たちがこの実証実験を積極的にサポートしている点です。学生たちは、実験の運営やデータ収集に携わり、貴重な経験を得ています。

AIスーツケースの役割と機能



「AIスーツケース」は、視覚障がい者が自立して移動できるように設計された最先端のモビリティソリューションです。このロボットは、AIやセンサー、カメラを駆使して周囲の環境を把握し、自動で移動しながら、ユーザーを安全に目的地まで誘導します。また、対話機能も搭載されており、利用者とのコミュニケーションが可能です。

このプロジェクトのきっかけとして、視覚障がい者である日本科学未来館の館長、浅川智恵子氏が「スーツケースが自動で道案内をしてくれたら」という想いを抱いたことが挙げられます。浅川氏は追手門学院大学の卒業生であり、2025年4月から客員教授に就任する予定です。これにより、学生たちが実証実験に参加する機会を得ました。

実証実験の参加学生たちの役割



実証実験には、追手門学院大学の学生18名が参加しています。彼らは、AIスーツケースの利用方法を説明するだけでなく、実験参加者のサポートや、安全に実験が行われているか見守る役割を果たしています。さらに、参加者からのフィードバックや体験談、トラブル発生時の記録も担当し、貴重なデータ収集にも貢献しています。

社会学部に在籍する辻崎貴雅さんは、「実証実験中、視覚障がい者の方からボタンの説明方法について指摘を受けた際に、自分の無知に気づかされました。教室での学びだけでは得られない、生きた学びの体験ができています」と述べています。このように、実証実験を通じた学生たちの経験は、学問的な知識を超えた重要な成長の場となっています。

実施概要と今後の展望



AIスーツケースの実証実験は、万博が開催されている期間中、毎日9:45から17:45まで行われています。スタートとゴールはロボット&モビリティステーション(大屋根リング内側の東側「エンパワーリングゾーン」)となっており、実験が組織的に進められています。実証実験の結果は、今後の技術開発やサービス提供に向けた貴重な資産となることでしょう。

このプロジェクトは、特に社会全体での共生を目指す重要な取り組みであり、学生たちがその一翼を担うことで、将来的には障がいを持つ方々の生活が一層豊かになることが期待されます。

これからも「AIスーツケース」の実証実験に注目し、学生たちの活躍に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
学校法人追手門学院
住所
大阪府茨木市太田東芝町1-1登記上本店:大阪市中央区大手前1丁目3-20
電話番号
072-665-9166

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