SIHOOが大阪・関西万博「深センウィーク」に出展
2025年5月12日、大阪・関西万博が開幕し、中国の深センをテーマにした「深センウィーク」が開催されました。このイベントで、深センのスマート製造を代表する企業SIHOOが、世界に向けてその技術革新を紹介しました。
スマートライフを提案するSIHOOの展示
SIHOOは「スマートライフ 未来の書斎」というテーマのもと、T6スマート人間工学チェアやD07デュアルモータースマート昇降デスクなどの革新的製品を披露しました。これにより、中国の健康オフィスエコシステムにおけるスマート製造への取り組みをアピールしました。
SIHOOの羅慧平会長は、「万博は世界の経済や文化を発信する場であり、国際交流を促進する最高の舞台です。出展を通じて、より多くのユーザーに健康的で快適なワークライフ体験を届けたい」と述べています。
深センを代表するSIHOOの成長と戦略
初日には、中国経済メディア「第一財経商業データセンター」のインタビュー番組「思路説」に出演し、自社の製品戦略や市場展開について語りました。SIHOOが今回の万博で注目される背景には、同社のブランド理念が万博テーマ「未来社会の構築、明日の生活を想像する」と共鳴している点が挙げられます。
展示されたT6スマート人間工学チェアは、4つの主要機能 - マッサージ機能、健康管理システム、スマート工学、没入型サウンド技術 - を備えています。これにより、ユーザーが長時間座った際の健康リスクを正確に測定し、管理することが可能です。
一方、D07デュアルモータースマート昇降デスクは、座ったり立ったりの作業をシームレスに切り替えられるため、姿勢に伴う健康リスクを減少させる役割を果たします。この製品は、2024年の米国MUSEデザインアワードで銀賞を受賞するなど、高い評価を得ています。
万博での来場者の反応
万博会場の中国パビリオンでは、毎日5,700人以上の来場者を迎え、SIHOOのブースも大きな注目を集めました。「未来書房」というコンセプトの空間では、万博テーマと中国館の理念を組み合わせ、次世代型スマートオフィスのビジョンを示しました。
持続可能な経済の構築に向けて
大阪万博では、「ソサエティ5.0」と「SDGs達成加速」が主要テーマとなっています。SIHOO自身も、技術革新を通じた持続可能な開発に努めており、年間売上の12〜15%を研究開発に投資しています。これにより、ユーザーに経済的かつ環境に配慮した選択肢を提供しています。
近年、SIHOOは国連教育科学文化機関(UNESCO)と連携し、タンザニアの教育支援プロジェクトを開始しました。現地の学校に人間工学に基づいた椅子を寄贈し、教職員の職場環境を改善しています。これらの取り組みは、持続可能な発展と働きやすい社会の構築に寄与しています。
技術革新を通じたユーザーの健康の向上
「未来社会の構築」に向けた大阪万博で、SIHOOは「人間中心」の理念に基づき、技術の進化とユーザーのニーズの追求を続けています。市場調査機関ユーロモニターによると、SIHOOの人体工学椅子は、中国市場での販売数量と売上高ともに第1位を達成し、「販売王者」から「包括的エコシステム」へと進化しています。
SIHOOは、今後1,000万世帯へのサービス提供を目指し、「1世帯に1脚」、さらには「1人に1脚」の普及を進めています。これにより、より多くの人々に健康的なワークライフを実現するための製品を届けていく予定です。
SIHOOが大阪万博で輝かしい成果を挙げ、人々の生活をより良くする未来を描いていくことに期待が寄せられます。