中国地方のIT活性化に向けた広島支店設立
ギークス株式会社(本社:東京都渋谷区)は、ITフリーランスと企業のマッチングサービスを提供している。このたび、中国地方のIT人材活用を促進するため、2025年1月に広島支店を立ち上げることを発表した。この新支店の設立は、地方の企業が直面している深刻なIT人材不足に対処することを目的としている。
地域におけるIT人材不足の深刻化
近年、地方の企業は新たなサービスやプロダクトの開発が難しくなっており、業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進も遅れている。このままでは地方企業の持続可能性や地域社会全体の衰退が懸念される。そのため、ギークスは地方企業に対し、IT人材が全国から参加できる環境を整え、地域を越えたマッチングの実現を目指している。
特に、コロナ禍を受けたリモートワークの普及が、IT人材の活動を際立たせている。多くのフリーランスは居住地に囚われることなく案件に参画できるようになっており、企業とIT人材の間に新たな連携の機会が生まれ続けている。
プロフェッショナル人材戦略拠点としての取り組み
ギークスは各道府県に設置されている「プロフェッショナル人材戦略拠点」への登録を進め、自治体と連携しながら地域企業とIT人材のマッチングを強化している。広島県は2022年度に初めてプロフェッショナル人材戦略拠点として登録された地域であり、この支店設立はその流れを受けたものだ。
地方創生イベント「JackenTech」の開催
昨年8月に広島市で開催された地方創生イベント「JackenTech(じゃけんテック)」も注目だ。このイベントでは、地方企業が抱えるIT人材不足の解決策を提示し、地域に住むIT人材や地方への移住を考える人たちの不安を取り除くことで、多様なキャリアパスを提案した。ギークスはIT企業とIT人材が交流できる場を提供し、地方の活性化に寄与することを目指している。
新井広島支店責任者の思い
広島支店設立の責任者、新井敦寛氏は次のように述べている。「私たちの使命は働き方の新しい『当たり前』を創造することです。広島支店を通じて、中国地方の企業とIT人材をつなげ、真の価値を提供していく所存です。」新井氏は、これまでの実績を生かしながら、広島のIT人材を支援していくことに大きな期待を寄せている。
まとめ
ギークスが中国地方に新たに広島支店を設立したことで、IT人材不足の問題に取り組む姿勢が明確になった。これからも地域の発展に繋がるようなサービスを次々と展開し、ITフリーランスのさらなる活躍の場を創出していくことが期待される。地域に根ざしたIT人材の活用は、地方経済を活性化し、持続可能な社会の実現に寄与するだろう。