地域が一体となって持続可能な未来を模索する美波町
徳島県美波町は、企業版ふるさと納税プロジェクト「藻場をおこす、未来をつくる」を展開しています。これは、町が直面する深刻な藻場の消失問題を解決するための取り組みです。過去20~30年にわたり、アイゴなどの草食魚による藻場の食害が深刻であり、磯焼けが進行してしまいました。この危機を救うために、2023年には「藻藍部」が設立され、草食魚の適切な管理と加工を通じて地域の再生を図るプロジェクトが始動しました。
藻場再生の核心には、「①漁獲 ②加工 ③販売 ④再利用 ⑤育てる」という5つのアクションがあります。この中でも特に寄付金は「⑤育てる」という活動に力を入れるために使われます。具体的には、母藻の設置による海藻の育成や、防除網で海藻を保護しモニタリングを行う取り組みが進められています。
美波町は、藻場の再生だけでなく地域振興にも力を入れています。過疎化が進む中で、サテライトオフィスの誘致やデュアルスクール制度の導入など、先進的な施策を実施。これによって、若者の移住者が増加し、町には新たな活気が生まれました。
また、地方活性化のモデルとなる美波町の取り組みは、映画の舞台としても知られるようになり、全国からの注目を集めています。これを受けて新たに策定されたのが「“にぎやかそ” にぎやかな過疎の町 美波町」というキャッチフレーズです。高齢化率が45%を超える中でも、人が集まるにぎやかな町を目指して、地域の関係者が一丸となって取り組んでいます。
寄付を通じて地域課題の解決に貢献できるこのプロジェクトは、全国の企業からの支援を求めています。寄付者は、オンラインで手軽にプロジェクトに参加でき、クレジットカードや口座振込による決済が可能となっています。具体的な寄付手続きは「企ふるオンライン」という企業版ふるさと納税寄付ポータルサイトを通じて行えるため、興味のある方は是非とも訪問してみてください。
サイバーレコードの役割
美波町のこのプロジェクトを支えるのは、株式会社サイバーレコードです。2008年に設立され、ECビジネスの支援に特化した企業で、オンライン寄付プロジェクトを運営しています。企業版ふるさと納税を通じて地域再生を後押しし、持続可能な社会の実現を目指しているのです。
美波町の取り組みは、地域の魅力を再発見し、それを全国に発信するための重要な一歩です。藻場を復活させることで、地域の未来を守り、新たな賑わいを創出する美波町。寄付を通じて、この情熱に共鳴する企業が増え、さらに多くの方が参加することを期待しています。