群馬県が全国の「噛む力」調査で堂々の1位、若者の意識の変化にも注目

全国「噛む力調査」2024年結果

2024年に実施された民間調査の結果、群馬県が全国の「噛む力」ランキングで見事1位を獲得しました。この調査は、食事における「噛む力」に関する意識や行動を明らかにすることを目的としており、各都道府県から選ばれた20代から60代の男女で構成された4700名のデータをもとにしています。調査は、2024年10月3日に始まり、10月7日まで行われました。

「噛む力」とは？

「噛む力」とは、日常における「よく噛むこと」への意識、咀嚼回数、ガムを噛む頻度、さらに噛むことの健康効果や食べ物の種類別の必要咀嚼回数への理解度といった知識を評価するものです。ロッテの「噛むこと研究部」によって、これらの要素を基に偏差値を算出し、ランキングを作成しました。

調査の結果

群馬県は、意識と知識の両面で高得点を記録し、偏差値は75に達しました。2位は宮崎県（偏差値74）、3位は沖縄県（偏差値69）でした。この結果が示すのは、各地域での食文化や生活習慣が「噛む力」に影響を及ぼしている可能性です。

群馬県はコシの強い麺類など、咀嚼が必要な食材が多く、日常的に食べられていることが要因と考えられます。一方、宮崎県と沖縄県も地域特有の食文化が強いです。例えば、陶板焼きが一般的な宮崎県ではしっかりとした食材を噛むことが多く、沖縄県では宴会などで食事を楽しみながら噛む習慣が浸透しています。

年代別の意識

調査の結果、特に20代が最も「噛むこと」を意識しているということが明らかになりました。若者たちは、健康のためやダイエット目的で意識的に噛む回数を増やしている傾向があります。具体的には、夕食時に20回以上噛むと回答したのは20代が最も多く、また、硬い食べ物を食べる機会も多いことから、自然と咀嚼が増えていることが伺えます。

10代や20代において、普段の食事でフーセンガムを膨らませることができる人の割合にも劇的な違いが見られ、60代では57.8%の人が「いつもできる」と回答する中、20代では31.2%という結果でした。これは、年齢とともに「噛むこと」に取り組む意識の違いを示しています。