UPBONDとGincoが手を組み、新たなブロックチェーンの可能性を拡大

株式会社UPBOND（東京都渋谷区）と株式会社Ginco（東京都中央区）が提携を強化し、ブロックチェーン技術を活用した新たな価値創造に乗り出しました。この2社は、分散型ID（DID）や検証可能な証明書（VC）、そしてクリプト技術を中心に新たなユースケースの開発を目指しています。

旅行・観光体験のデジタルエクスペリエンスの向上

UPBONDは特に旅行および観光体験の向上に力を入れており、個人が自らのデータや資産を安全・シームレスに活用できる社会の実現を目指しています。この取り組みは、訪日外国人旅行消費が急増する中で、デジタル体験の重要性が高まっていることに背景があります。2024年には日本の訪日外国人旅行消費額が過去最高を記録すると予想されており、インバウンド市場の拡大が著しいです。

このような状況下で、旅行者にとって「どこでも・誰でも・シームレスに」デジタルIDやデジタル資産を活用できる体験基盤の構築が急務となっています。CryptoやWeb3の技術は金融分野だけでなく、観光や小売、地域経済にも役立つ可能性を秘めています。

価値創造と旅行体験の革新

UPBONDとGincoは、「個人が自らのデータと経済活動をコントロールできる世界」の実現に向けた強いビジョンを共有しています。両社は共同で国境を越えた消費活動やデジタルエクスペリエンスの創出を推進し、個人が主導する新しい旅行経済の実現を目指します。

特に、技術的な観点からも多くの共通項を持つノンカストディアルウォレットを利用した資産管理体験や、DID/VCによる個人情報・ライフログの管理を融合させることで、「個人が主導する分散型旅行体験」の社会実装を加速させる契機となるでしょう。

Gincoの役割とミッション

Gincoは「経済のめぐりを変えていく」をミッションに掲げ、企業向けにWeb3インフラを提供しています。ノードやウォレット、決済の分野で国内トップクラスの実績を持ち、特にグローバルなクリプト決済やアセットマネジメントにおいて、日本企業が安心してWeb3や決済領域に進出できるための基盤を提供しています。

このパートナーシップにより、UPBONDとGincoはそれぞれの強みを生かし、革新的な旅行体験を提供することが期待されています。今後は共同サービスの開発を進め、デジタルエクスペリエンスの高度化を促進します。2社の取り組みが実を結ぶことで、より多くの旅行者が新たなデジタル体験を享受できることになるでしょう。