発達特性を活かす
2024-09-19 20:31:09

発達特性を活かす場を創出する「ニューロダイバーシティマネジメント研究会」設立

発達特性を活かした新たな取り組み



最近、株式会社日本総合研究所をはじめとする複数の企業が「ニューロダイバーシティマネジメント研究会」を設立しました。この研究会の目的は、発達障がいを持つ人の能力を最大限に引き出し、特に高度・先端IT領域での活躍の場を創出することです。これまで国内では発達障がい者の就職率は低く、特に大学卒業者の就職率は約30ポイントも低いと言われています。このような状況を打破し、発達障がいを持つ方々が活躍できる環境を整備するため、研究会は様々な活動を展開します。

発達障がい者の特性と社会的背景



発達障がいは人口の約10%に存在するとされており、その特性には多様性があります。コミュニケーションや環境適応の難しさを抱えている一方で、論理的思考力や洞察力に優れた能力を持っている場合も多いです。海外ではこの多様な特性を評価し、発達障がいのある人を積極的に雇用する企業が増えてきていますが、日本では残念ながらその環境が十分整っていない状況です。調査では、発達障がい者に適した業務がないという理由で、雇用が進まない現実が浮き彫りになっています。

ニューロダイバーシティマネジメント研究会の目的と活動



本研究会では、発達障がいのある人が能力を発揮しやすい業務を特定し、効果的なマネジメント手法を研究することを目的としています。具体的には、参画企業の実務をモデルに評価し、業務プロセスや周囲とのコミュニケーションの仕方を見直します。また、職場環境や体制における課題を整理し、実践的なアプローチを模索します。この活動を通じて、発達障がいのある人々がIT業界で活躍できる柔軟な環境を提供していく予定です。

さらに、発達障がいのある人々を対象にしたインターンシッププログラムの設計も進めています。このプログラムは、実務に基づいたトライアルとして発達障がい者が働く機会を提供し、企業側だけでなく参加者にもメリットをもたらすことを目指しています。2025年度以降には、設計したプログラムを実施し、その効果を検証する予定です。

将来的な展望



「ニューロダイバーシティマネジメント研究会」を通じて、発達障がいのある方々が自分の特性を活かし、社会に貢献できる場が広がることを期待しています。将来的には、さまざまな業務領域での雇用機会の拡大や、キャリアパスの多様化を実現し、それぞれの能力が最大限に発揮できる社会を築いていきたいと考えています。

この研究会には、株式会社日本総合研究所をはじめ、アイディルートコンサルティング、SCSK、セブン銀行、TIS、電通総研、三井住友信託銀行、三井住友フィナンシャルグループなどの企業が参加しています。彼らの協力を得ながら、社会全体で発達障がいの特性を活かす取り組みが進められることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社日本総合研究所
住所
東京都品川区東五反田2-18-1大崎フォレストビルディング
電話番号
03-6833-0900

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