小樽市とエナーバンクが協定を締結
概要
2024年12月17日、株式会社エナーバンクが小樽市と再生可能エネルギーの利用促進に関する協定を締結しました。この協定は、2050年までに二酸化炭素排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ小樽市」の実現に向けた重要な一歩です。
エナーバンクは、東京都中央区に本社を置く企業で、再生可能エネルギーの導入をサポートするためのデジタルソリューションを提供しています。特に、自社の運営する電力リバースオークションサービス「エネオク」と、環境価値取引サービス「グリーンチケット」を活用し、市内の事業者や市の施設に対する再エネ導入を促進していく方針です。
小樽市の取り組み
小樽市は、温暖化対策として「小樽市温暖化対策推進実行計画」に基づき、脱炭素社会の実現に向けた施策を進めています。この計画は、市民が未来の地球を安心して享受できる環境を残すためのもので、生活環境と自然環境の調和を図っています。エナーバンクとの協定は、市の目指す目標に一層の弾みをつけるものです。
協定の具体的内容
具体的には、協定では以下のような連携事項が確認されました:
- - 小樽市内の事業者向けにリバースオークションによる再生可能エネルギーの調達を支援
- - 市施設の再エネ電力調達におけるリバースオークションの利用についての協力
- - 市内事業者及び市施設におけるFIT非化石証書の取得支援
これらの施策を通じて、エナーバンクは市内の事業者がより安価に再生可能エネルギーを導入できるよう促進します。
今後の展望
再生可能エネルギーの導入は、初期投資が必要な場合もありますが、エナーバンクのリバースオークション「エネオク」を利用することで、他社の入札価格を考慮しながら、適正な価格で調達することが可能になるとのことです。特に、電力料金が複雑化する中で、柔軟な電力調達が求められています。
さらに、エナーバンクは今後、他の自治体との連携を強化し、ゼロカーボンシティの実現を支援するために、デジタル技術を活用した新しい商業モデルを模索しています。この努力により、多くの事業者が地域の脱炭素化に積極的に関与できるようになります。
まとめ
小樽市とエナーバンクの協定は、地域社会が協力し合いながら新しいエネルギー社会を築いていくための重要な取り組みです。再生可能エネルギーの導入を進めることで、未来に持続可能な環境を残すことが期待されます。地域の皆様の積極的な参加を期待しながら、これからの取り組みに注目が集まります。