カンボジアに新たな日系幼稚園誕生!「シンクシンク」開発企業が教育環境向上に貢献
思考力育成アプリ「Think!Think!(シンクシンク)」を提供するワンダーファイ株式会社代表の川島慶氏が、カンボジア プノンペン市内にて新たにオープンした「プノンペン日本インターナショナル幼稚園」の理事に就任しました。
2024年7月11日(木)に開催されたオープニングパーティーには、カンボジア政府 副首相兼教育大臣 ハン・チュオンナロン氏、カンボジア日本国大使 植野篤志氏と共に川島氏が登壇し、日本の教育ノウハウを活かした質の高い教育を提供していくことを表明しました。
カンボジアで高まる「質の高い日本式教育」への期待
カンボジアでは、ポル・ポト政権時代の影響もあり、教育環境の整備と学力向上は喫緊の課題です。近年では、幼児教育の重要性が認識され始め、質の高い教育を求める声が高まっています。特に、増加する中間層の保護者からは、日本式教育への期待が高まっているのです。
ワンダーファイは、2017年からJICAの支援を受け、カンボジアで思考力教育を導入し、教育環境改善に取り組んできました。2018年には、慶應義塾大学中室研究室と協力し、「シンクシンク」を導入した実証実験を実施。その結果、算数の学力テストやIQテストで有意な向上が確認されました。
2022年には、パイロット校を9校に拡大し、3,300名の児童を対象とした実証実験を実施。認知能力だけでなく、非認知能力(自尊心やモチベーションなど)にもプラスの効果があることが実証されました。
これらの成果を評価したカンボジア政府は、「シンクシンク」や日本式の思考力を育む教育カリキュラムが、教育課題の解決に役立つと考えています。
日本企業の協賛による充実した教育環境
プノンペン日本インターナショナル幼稚園の運営には、日本で40箇所の保育園を運営するマミーズファミリー株式会社と、国内に300教室を運営する花まる学習会を設立母体に持つワンダーファイ株式会社が参画しています。
「毎日が野外体験、アドベンチャーキャンプ!」をコンセプトに、広い園庭には季節ごとのフルーツのなる木があり、子どもたちはのびのびと外遊びなどを通して主体性や創造力を育むことができます。
教育言語は英語ですが、希望する児童には日本語学習の機会も提供される予定です。また、一部「シンクシンク」の教材を使った思考力育成のカリキュラムも採用しています。
さらに、第一生命ホールディングス株式会社の子会社である第一生命カンボジアとパナソニック株式会社のカンボジア支社が協賛し、スクールバスの整備やエアコン設置などの支援を行うことで、幼稚園運営をサポートしていきます。
川島慶氏コメント
「この度、プノンペン日本インターナショナル幼稚園の理事に就任いたしましたことを大変光栄に思います。本校では、ワンダーファイが長年にわたり培ってきた教育の知見を最大限に活かし、子どもたちの『知的なわくわく』を引き出すような『遊びを中心とした学習』を取り入れていきます。本校が子どもたちが明るい未来を切り開く礎となることを願うとともに、日本とカンボジアの架け橋となり、カンボジアの幼児教育のさらなる向上と発展に貢献できるよう、全力を尽くしてまいります。」
ワンダーファイ株式会社について
ワンダーファイは、「世界中の子どもが本来持っている知的なわくわくを引き出す」をミッションに、STEAM教育の新しい通信教材「ワンダーボックス」や思考力育成アプリ「シンクシンク」を運営しています。
国際的な算数大会の問題などを多数制作・監修しており、STEAM/STEM教材・思考力教材のパイオニアとして、世界中の子どもたちの教育に貢献しています。
まとめ
プノンペン日本インターナショナル幼稚園は、日本の教育ノウハウとカンボジアのニーズを融合させた、画期的な教育機関です。ワンダーファイの思考力育成プログラムや日本企業の協賛による充実した環境が、子どもたちの未来を明るく照らしていくことを期待しています。