ジェラルド・チャールズ、新作「マエストロ2.0 メテオライト」発表
2026年、ジェラルド・チャールズが新たに発表した「マエストロ 2.0 メテオライト」は、同ブランド初のスモールセコンドを伴ったメテオライト文字盤を備えた腕時計です。このモデルは、独特のマエストロケースのデザインを活かし、メテオライトという特異な素材を使用しています。
メテオライトの芸術性
メテオライトは、この腕時計の核心であり、単なる素材を超えた創造的なキャンバスとして位置づけられています。この素材は、地球上の隕石の中でも最古のものの一つで、特にスウェーデンのムオニオナルスタ隕石に由来するものです。隕石が地球に到達した瞬間が文字盤に描かれ、生きた物語として表現されています。このデザインは、ジェラルド・チャールズ・ジェンタ氏の遊び心豊かな想像力からインスパイアされています。
発表された2つのモデル
ダークブラストモデル
このモデルは、衝突の瞬間を表現しています。ダークなメテオライト文字盤から、ベースプレートの赤い閃光が浮かび上がります。そして、6時位置には炎のようなインディカトゥール・ド・マルシュが配されています。このデザインは、衝突のエネルギーとその結果生じる変化を体現しています。
シルバーモデル
一方、シルバーモデルは、爆発後の静寂を描きます。このモデルでは、メテオライト文字盤にゴールドのアクセントが施され、冷却・結晶化した物質を表現しています。ポリッシュ仕上げのスティールケースが、洗練された美しさを際立たせています。
これら二つのモデルはそれぞれ限定100本で、価格はダークブラストモデルが492万4700円、シルバーモデルが470万850円(税込)と発表されています。
高度な技術が生んだ作品
メテオライトの加工は過酷な技術を要します。この素材は非常に硬く、通常の石材のようにカットすることはできません。そのため、放電加工によって成形され、メテオライトを超薄層にスライスしていく必要があります。これにより、マエストロ特有の曲線と複雑なケースのジオメトリーが生まれます。
二層構造の魅力
マエストロ 2.0の文字盤は二層構造となっており、上層にはスライスされたメテオライト、下層にはアルミニウム製のベースプレートが使われています。このデザインは衝突の衝撃波を思わせるもので、下層の動きが上層に生み出すエネルギー感を強調しています。6時位置に配置されたスモールセコンドは、爆発の瞬間をダイナミックに表現し、見る者に力強い印象を与えます。
歴史の再構築
ジェラルド・チャールズはこのプロジェクトを通じて、時間の一瞬を捉えた時計の美しさとその意味を追求しています。CEOのフェデリコ・ジヴィアーニ氏は、「これらの時計は単なる時間を示す道具ではなく、数十億年の旅路そのものを物語っている」と述べており、時計とはそのデザインと素材を通して歴史を感じさせるアートであると強調しています。
ブランドの歴史と展望
ジェラルド・チャールズは2000年に設立され、そのデザインはバロック建築からインスピレーションを受けています。歴史を通じて、ブランドは成長を続け、現在では世界中に展開しています。2024年には日本市場に本格上陸する予定で、その展開に期待が寄せられます。
この「マエストロ2.0 メテオライト」は、ジェラルド・チャールズの独自の哲学と技術が凝縮された作品であり、時計愛好者には見逃せない存在となっています。