生物多様性への新たな視点を学ぶオンライン講座
立教大学(東京都豊島区)は、オンライン動画学習サービス「gacco」を通じて、2025年3月14日から「ネイチャーポジティブな社会に向けて」と題した講座を開講します。この講座は、生物多様性の重要性を深く理解し、その保全に向けた最新の取り組みを学ぶ機会を提供するものです。
生物多様性の重要性
現在、気候変動や森林破壊、都市開発の進展により、生物多様性が急速に失われつつあります。その影響は自然環境に留まらず、人々の生活や経済にも深刻な影響を与え、未来の世代にも多くの危険をもたらします。たとえば、生態系が崩壊すると、食料や水の不足、さらには気候変動の加速といった問題が引き起こされることさえあります。
このような状況を改善すべく、世界では「ネイチャーポジティブ」という新常識に注目が集まっています。この概念は、生態系の回復と持続的な利用を目指し、人と自然が共生する社会の構築を促すものです。
講座の内容
本講座では、まず「生物多様性とは何か?」を明確にし、その重要性やメカニズムをわかりやすく解説します。最新の調査データを使って、生物多様性の現状を客観的に捉え、具体的な損失原因やその影響について掘り下げます。さらに、国際的な保全活動や「ネイチャーポジティブ」に向けた取り組みを紹介し、具体的な戦略を学びます。講座の最終フェーズでは、参加者が日常生活で生物多様性を保全するために貢献できる方法について考察します。
日程と受講費
- - 講座名: ネイチャーポジティブな社会に向けて
- - 講座公開期間: 2025年3月14日(金)15:00 ~ 5月23日(金)23:59
- - 受講者募集期間: 2025年2月14日(金)15:00 ~ 5月16日(金)23:59
- - 受講費: 無料
参加にはgaccoの会員登録が必要ですが、こちらも無料で行えます。登録ページは
こちら。受講方法や申込先については、講座ページを確認してください。ページはこちらです:
講座ページ。
講座のカリキュラム
講座は4週間にわたって構成されており、各週のテーマは以下の通りです。
第1週: 生物多様性とは何か?
- - 地球の成り立ちと絶滅の歴史
- - 生物多様性の定義
- - 生物多様性保全の必要性
- - Biomimicry
- - 自然に対する価値観
第2週: 生物多様性の現状とその原因
- - 世界の生物多様性危機
- - 生物多様性損失の要因
- - 日本国内の現状
第3週: 解決に向けた様々な取り組み
第4週: 私たちにできること
- - 環境問題へのアクションプラン
- - 意識改革と主権者活動
講師紹介
講師は立教大学スポーツウエルネス学部准教授の奇二正彦氏です。ニュージーランドでの経験を経て、現在は環境教育を専門にしています。彼の知見や経験は、参加者にとって大いに参考になることでしょう。
この講座を通じて、私たちが生物多様性の保全にどのように貢献できるかを考える良い機会となることを期待しています。