不動産業界のデジタル転換を支えるTRUSTARTの挑戦
不動産業界が急速に変化する中、TRUSTART株式会社が新たなステップを踏み出しました。同社は、AIとビッグデータを駆使した不動産関連資料の取得業務を代行するサービス「R.E.ASSIST」を全国に展開することを発表しました。このサービスは、特に遠隔地での不動産調査に伴う負担を軽減し、業務の効率化を図るものです。
全国展開の背景とは?
近年、不動産事業者や地域金融機関が広域での営業やM&Aを進める傾向が強まっています。その結果、遠隔地の不動産調査ニーズが急増していますが、現地調査には手間とコストがかかり、ビジネスのスピードを妨げる要因となっていました。TRUSTARTは、この課題に応えるために全国的なサービス提供体制を構築し、不動産資料の取得支援を強化します。この全国展開は、業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進にも寄与することでしょう。
R.E.ASSISTサービスの特徴
「R.E.ASSIST」は、不動産関連資料の取得業務を迅速かつ効率的に代行するデータデリバリーサービスです。TRUSTART独自のネットワークを活用し、法務局や役所で取得可能な各種資料を簡単に入手できます。利用者は、最短で即日、または最大で5営業日以内に電子データとして納品され、移動時間や窓口での待機時間を大幅に削減できる利点があります。
- 不動産登記:登記簿謄本、閉鎖謄本など
- 不動産図面:公図、地積測量図、建物図面など
- 建築・行政関係:建築計画概要書、台帳記載事項証明書など
- その他:道路台帳、都市計画図、ハザードマップなど
これにより、顧客は本業に集中できる環境が整います。
クラウド型の不動産ビッグデータプラットフォーム「R.E.DATA Plus」
TRUSTARTが展開するもう一つのサービスは「R.E.DATA Plus」です。このクラウド型プラットフォームでは、日本全国から集めた多様な不動産ビッグデータを基に、新規顧客へのアプローチや業務の効率化を促進しています。
「R.E.DATA Plus」は、役所や特定の地域でしか得られないアナログな不動産情報を中心に形成されており、ユーザーは自由に不動産の異動登記やアセットタイプを選択して閲覧することができます。さらに、抽出条件を設定することで、より自分のニーズに合ったデータを簡単に取得できます。これは、不動産、金融、インフラ、士業など、様々な業界で活用されている点が特徴的です。
TRUSTARTの将来に向けたビジョン
TRUSTART株式会社は、2020年に設立以来、地域に密着したサービス提供を行い、常に業界のニーズを汲み取った迅速な対応に努めています。代表取締役の大江洋治郎氏は、「我々は不動産業界のデジタル化を推進し、業務の効率化を実現することを目指している。全国展開を通じて、より多くの顧客のビジネスをサポートしていきたい」と語っています。
今後もTRUSTARTがどのように不動産業界のデジタルシフトをリードし、さらなる革新をもたらすのか、目が離せません。