日本テレビとKANAMELが提携し、コンテンツ制作のグローバル展開を加速
日本テレビホールディングスと映像制作を手掛けるKANAMEL株式会社(旧AOI TYO Holdings)は、資本業務提携を結びました。この提携では、日本テレビがKANAMELの株式の22.1%を取得し、KANAMELが日本テレビの持分法適用会社になりました。これにより、両社は強力なパートナーシップを築き、グローバルなコンテンツ制作を推進していく方針です。
提携の背景と目的
この提携を実現する背景には、日本テレビグループが掲げる「コンテンツの価値最大化」という戦略があります。最近、海外ビジネスの拡大に向けた基本方針が発表され、IPビジネスの展開を強化するために、外部との協業やM&Aに積極的に取り組んでいます。
KANAMELは、広告映像や映画、ドラマ制作において多くの賞を受賞し、クリエイティブな制作能力が高く評価されています。最近では、コンサルティング領域にも進出し、事業の多角化を図っています。今回の提携を通じて、両社は国際的なコンテンツ制作体制を構築し、より高品質な映像作品を世界に届けることを目指します。
KANAMELの概要
KANAMEL株式会社は、東京都品川区に本社を構え、代表取締役の中江康人が率いる企業です。2024年の売上高は704億円を見込んでおり、従業員数は約1,786名と大規模なグループです。同社は映像制作の他にもコンサルティング事業を展開しており、国内外に25社を有するグループ企業として名を馳せています。
特に映像制作領域では、広告映像市場で国内シェアNo.1を誇り、日本最大級のクリエイティブアワードである「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」においても優れた成績を収めています。映画「怪物」やカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した「万引き家族」の制作にも深く関与しています。
提携に対する代表者コメント
済 ヶ月、日本テレビグループとの提携に関して、KANAMELの中江康人代表は、「今回の提携は新たなパートナーシップにより、グローバル市場での成長を加速させる重要な施策です」と述べました。彼はまた、KANAMELの目標である「世の中を明るく変える」という目的を実現するために、クリエイティブ力を駆使した協力を推進する考えを示しています。
一方、同じく日本テレビの福田博之社長は、「この提携は海外ビジネス拡大戦略に向けた重要な一歩で、KANAMELとの共同で新たなIP創出を目指します」とコメントしています。両社の強みを結集することで、互いの企業価値を向上させる意向を明言しました。
今後の展望
この提携によって、日本テレビとKANAMELは共に新たなコンテンツを生み出し、国際的な視野での活動を強化します。特に、IPビジネスの拡大や新しいストーリーコンテンツの制作に注力し、視聴者に新たな驚きや感動を提供することを目指します。両社が結ぶこの新しい協力関係は、これまで以上に充実した映像体験を観客に届けるるでしょう。