家族に話す?話さない?推し活を巡る9割の真実
推し活やオタク活動が広がる中、家族にその存在を知らせることは一つの悩みの種となっています。株式会社ブックリスタが運営する「推し活研究部(おしけん!)」が実施した調査によると、約90%のユーザーが自分の推しを家族に明かしていることが分かりました。しかし、その中で依然として避けたいと考える人も多くいます。本記事では、その実態を詳しく見ていきます。
調査の概要
ブックリスタでは、推し活に特化したアプリ「Oshibana」を運営しており、国道のユーザー598名を対象にアンケートを行いました。この調査は、2025年の5月から6月にかけて実施され、結果は近年の若者の推し活の傾向を色濃く示しています。「オタク文化」への家族の理解が鍵となる調査結果となりました。
明かしている人の声
調査結果では、圧倒的多数の90.8%が「家族に明かしている」と回答しました。具体的なエピソードも多く寄せられ、例えば、推しのドラマを観ている様子やグッズ購入時など、「うっかり」明かしてしまうケースが目立ちました。以下にいくつかの具体的な声を紹介します。
- - 推しが永瀬廉くんのファンの女性は、よく観るドラマから家族にバレたと告白。
- - アニメに夢中になり過ぎて、母に知られてしまったという10代のケースもありました。
- - ほかにも、寝言で推しの名前を叫んでしまったというエピソードも。
こうした事例は、推しが身近にいるため、自然と家族に知られてしまう現象を表しています。
逆に明かさない理由
一方、9.2%の人々は「秘密にしている」と答え、理由としては理解されないことやからかわれることを挙げています。具体的には、こうした意見が寄せられました。
- - 家族がオタク文化に良いイメージを持っていないため、言いたくない。
- - 過去に親にからかわれた経験があるため、また同じ目に遭いたくない。
- - 趣味を理解されないことで、さらなる距離を感じている。
このように、心の内を明かすことに対して慎重な意見が多く見受けられました。特に10代では、親の反応や理解が得られないことへの懸念が強いようです。
家族と過ごす中の対策
明かしている人もいれば、秘密を徹底して守る人も多く、彼らはさまざまな工夫をしています。その戦略としては以下のようなものが挙げられます。
- - 部屋に友人以外は入れさせない。
- - 推し関連のグッズを家族に見られないよう徹底的に隠す。
- - 時間や場所を選んでこっそり配信を視聴する。
こうした対策を講じながらも、推し活への情熱は消えない様子がうかがえます。家族とのコミュニケーションが難しい場合でも、個々の楽しみ方を大切にしているようです。
結論
この調査から見えてきたのは、家族に自分の趣味を明かすことが、時に心強い仲間にもなりうる一方で、理解を得られない結果が切実な悩みとして残るということです。家族とはいえ、趣味を理解してくれるかどうかは一筋縄ではいかない課題です。しかし、推し活を通して得られる喜びや充実感は、個人の大切な宝物であり続けるでしょう。
ブックリスタは今後も、推し活不安を解消するための取り組みを続けていくとのことです。新たな視点から推し活を楽しむ文化を、より深めていけることを期待したいですね。