ハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」が11億円の資金調達を実施したとの報道がありました。この資金調達は、グロービス・キャピタル・パートナーズやKDDIなどの支援を受けたもので、今後の成長戦略の強化に寄与することが期待されています。
Creemaは、全国のクリエイターと生活者が直接オリジナル作品を売り買いできるCtoCマーケットプレイスとして、2010年からサービスを提供してきました。現在、約6万人のクリエイターが240万点以上のオリジナル作品を出品しており、今年の流通総額は100億円に達する見込みです。
このプラットフォームは、クラフト文化の育成を目指し、オンラインだけでなく、実際のイベントやショップを通じた展開にも積極的に取り組んでいます。例えば、東京ビッグサイトでの「ハンドメイドインジャパンフェス」や、ルミネ新宿での「Creema Store」を通じて、作品をリアルに体験する機会を提供しています。
資金調達により、Creemaでは採用や開発、マーケティングの強化がはかられ、新規事業や海外展開も視野にいれるとのこと。今後は、より多くの優れたクリエイターとの連携を強化し、日本のものづくり文化をさらに拡大させるための施策を実行していく計画です。
ハンドメイドマーケットの市場環境は、2010年にCreemaがスタートしてから新規参入が相次ぎ、現在約40社が競争しています。この市場は、2023年には約8,246億円に達すると予測される中で、急成長に期待が寄せられています。特に、Creemaは前年比450%という驚異的な成長を占めており、日本国内のハンドメイドマーケットのリーダーとしての地位を確立しています。
Creemaの特徴として、質の高い作品が多く集まり、クリエイターの売上規模も国内でトップクラスであることが挙げられます。特に、オーダーメイドのニーズも高まりつつあり、結婚式のアイテムや贈り物としての人気が上昇しています。
また、クリエイターの育成にも力を入れ、リアルな展開を促進するイベントも数多く開催しています。これらのイベントは、参加者同士の交流を生む場となり、新たなクリエイターが誕生するきっかけともなるでしょう。
各企業もCreemaに期待を寄せており、グロービスの東明宏氏は、インターネットやスマートデバイスの普及に伴い、個々の作品を世界に届けるためのプラットフォームとしての重要性を願っています。また、KDDIの江幡智広氏も、オンラインだけでなくリアルイベントの重要性を強調し、Creemaの成長を期待しています。
総じて、Creemaは今後も積極的に取り組みを重ね、様々なクリエイターと生活者の橋渡しをし、より豊かなものづくり文化の拡大を目指すことでしょう。今後の動向に大いに注目です。
会社概要
商号: 株式会社クリーマ
住所: 東京都渋谷区神宮前3-1-14 LE REVE 2F
代表: 代表取締役社長 丸林耕太郎
資本金: 9億7470万円
従業員: 35名
事業内容: ソーシャルコマース事業、クラフトイベント事業、セレクトショップ運営など
公式サイト:
Creema