岐阜県海津市において、旧西江小学校をEC物流代行拠点として活用した新たな取り組みが始まります。運営を手掛けるのは株式会社フレンズで、2026年4月17日より「フレンズロジ」として一般のEC事業者向けのフルフィルメントセンターがスタートします。この新しい物流拠点は、旧学校という独自のフィールドを生かし、地域とのつながりを大切にした運営方針が採られています。
フレンズロジの始動に先立ち、2026年5月からは見学ツアーも予定されています。これは、参加者に物流の現場を実際に見て理解してもらうことを目的とした活動です。旧校舎の再利用は近年注目されている取り組みですが、特にEC物流の分野での利用は新しい試みとなります。
運営会社のフレンズは、女性向けD2Cアパレルブランド「もりのがっこう」を展開し、廃校を活用する様々なプロジェクトに挑戦しています。物流拠点の運営は、地域の雇用創出や、地元イベントの開催を通じて地域とともに成長していくビジョンを持っています。
フレンズロジは主に3つの強みを持っています。まず、一つ目は、EC事業者自身が運営する点です。年間30万件に及ぶ商品出荷経験をもつ運営チームが、効率的な物流システムを構築します。例えば、独自開発された倉庫管理システム(WMS)を駆使して、リアルタイムで在庫状況を把握し、適切な在庫管理を行います。このシステムは、需要予測に基づく在庫アラート機能や、配送コストを抑えるためのサイズ自動判定機能を備えています。
二つ目の強みは、競争力のある価格設定です。旧西江小学校の構造を生かすことで、小分けされた保管スペースを提供することが可能であり、また、物流に必要な設備も整っています。同時に、創業者たちの長年の実績をもとにした合理的な運賃が導入されており、一般的には中小業者にとって厳しい条件でも、運営会社の強みを活かしたコストダウンを実現しています。
三つ目は、岐阜が持つ物流の中核地点としてのアドバンテージです。東京、名古屋、大阪といった主要都市へのアクセスが良好な岐阜の立地を利用し、全国規模での配送が可能です。この地理的な利点を生かし、効率的かつ効果的に商品の流通を行う体制が整えられています。
EC業界は現在、変化の激しい状況にあり、新しい物流モデルの模索が続いています。「フレンズロジ」は、旧校舎という独特の空間を活かし、地域と共生する新たな物流の形を提案しています。これにより、地域の活性化や持続可能な物流体制の構築が期待されます。業界から注目されているこのプロジェクトが、成功に繋がることを期待しましょう。