北米キャタラーが新工場を稼働
北米市場における自動車用触媒の需要が高まる中、キャタラーは新工場「ヒッコリープラント」を立ち上げました。この工場は2024年2月に操業を開始し、主にスポーツ多目的車(SUV)などエンジン搭載車向けの触媒を生産します。この新しい生産拠点の設立により、キャタラーは北米市場での競争力を強化する狙いがあります。
背景と目的
2022年9月に創立20周年を迎えた北米キャタラーは、グループ内での生産能力が最大でした。しかし、近年は排出ガス規制の厳格化とハイブリッドエンジンの普及に伴い、特に高性能な触媒製品へのニーズが急増しています。これに応えるためにヒッコリープラントが新設され、今後の成長を見据えた生産能力の向上が期待されています。
最新技術と環境への配慮
新工場には、最新の自動化設備が導入され、より複雑なエンジンシステムに対応できる高度な製造プロセスが確立されています。製造過程ではLED照明などの省エネ技術が採用され、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みも行っています。また、自然災害が発生した際のバックアップ工場としての役割も果たし、事業継続マネジメント(BCM)の強化が図られています。
社長のコメント
北米キャタラーの社長、佐藤伸氏は、新工場の稼働にあたって次のようにコメントしています。「昨年受賞したデミング賞を通じて、品質やサービスの重要性について改めて学びました。お客様との協力を深めるため、現地での議論を大切にし、お客様のニーズや市場の変化に敏感に対応し、魅力ある企業を目指していきます。」
新工場のスペック
- - 所在地: 1761 Trivium Pkwy, Newton, NC 28658
- - 敷地面積: 約9万平方メートル
- - 竣工日: 2022年9月
- - 操業開始: 2024年2月
- - 主な製造ライン: 自動車用触媒
会社概要
- - 会社名: CATALER NORTH AMERICA CORPORATION
- - 設立: 2001年1月
- - 所在地: 2002 Cataler Drive, Lincolnton, NC 28092 U.S.A.
- - 認証: ISO9001 / IATF16949 / ISO14001
これからもキャタラーは顧客価値の創造を追求し、持続可能な社会の実現に向けて力を入れていくことでしょう。今後の活躍に期待が高まります。