バーレーン王国初の教育旅行、文化交流の新しい扉を開く
2025年1月、バーレーン王国からの教育旅行が日本で初めて実施され、ツナガル株式会社の主導のもと、日本の大学生との文化交流が行われました。この取り組みは、バーレーンの大学生たちに日本の文化を直接体験してもらうことで、観光立国日本の推進と富裕層取り込みを目指すものです。
背景
日本は観光立国としての地位を確立し、2024年には過去最高の4000万人の訪日外国人を迎える見込みです。しかし、GCC諸国からの訪日客は全体のわずか1%しかなく、その潜在能力は大きいと言えます。バーレーンは特に親日的な国でありながら、まだ日本への旅行情報が限られているため、ツナガル株式会社はこのギャップを埋めるべく動き出しました。
学校交流の実施
訪問中、バーレーンの大学生たちは法政大学と奈良教育大学で文化交流を行いました。学生たちは、自国の文化や教育について紹介し合い、折り紙や書道の体験を通じてお互いの理解を深めました。日本の学生たちは、バーレーンの生徒におじぎや会釈の重要性を教え、対話が盛り上がりました。
特に法政大学では、漢字の成り立ちについてセッションが行われ、バーレーンの学生たちはその深さや意義に驚きました。文化を通じたコミュニケーションが、新たな友情を育むきっかけとなったのです。
バーレーン学生の声
奈良の文化体験施設「猿沢イン」での交流では、バーレーンの学生たちから「日本人はとても親切で、文化も習慣も素晴らしい」と称賛の言葉が聞かれました。また、奈良の鹿が挨拶をする様子に感激し、「次回は家族を連れて再度訪問したい」との声もありました。
これらの経験は、バーレーンの学生たちにとって、故郷に帰った後も日本への興味を持ち続ける契機となったことでしょう。
今後の展望
ツナガル株式会社の目指すところは、GCC諸国からの富裕層取り込みを加速させることです。日本の文化や観光地の魅力を積極的に発信し、リピーターを増やすことで、地域経済の活性化を図ります。この教育旅行は、その第一歩と位置づけられています。
また、同社は訪日旅行だけでなく、農産品や伝統工芸品のプロモーションも展開。中東地域との連携を強化し、現地のニーズに応じた商品を提供することで日本ブランドの国際的プレゼンスを向上させていく予定です。
まとめ
バーレーン王国からの初の教育旅行は、両国間の文化交流を促進させ、日本が訪れる価値のある国であることを示しました。KPC市場をターゲットにしたこの取り組みは、観光立国日本を次のステージへと押し上げる重要な契機になることでしょう。
さらなる交流を期待しつつ、次世代の架け橋となる活動が広がることを願っています。