エプソンとSUSS社が手を組みプリンテッドエレクトロニクスを推進
セイコーエプソン株式会社は、半導体およびプリンテッドエレクトロニクス分野を牽引するSUSS MicroTec SE社との新たな協業を開始しました。これは主に、エプソンのPrecisionCoreプリントヘッド技術を活用して、SUSS社のデスクトップ型インクジェット評価機「LP50」に搭載することで、インクジェット技術の用途を拡大することを目指しています。
インクジェット評価機LP50の強化
LP50は、機能性印刷やさまざまなアプリケーションの研究開発に特化した汎用性の高いデスクトッププラットフォームです。今回の協業により、エプソンの高精度プットヘッドであるI3200シリーズが搭載され、印刷品質や精度が大幅に向上します。また、このプリントヘッドは、最大で8種類のインクを同時にテストすることが可能で、研究者にとって非常に有益です。
エプソンは、このLP50をスイスに設置し、プリンターメーカーやインクジェット研究者、開発者の共同評価ハブとして活用する計画です。これにより、ユーザーは最新の技術をいち早く体験し、研究活動を進めることができる環境を提供します。
両社のビジョン
エプソンとSUSS社は、「Application Kit」という新しいソリューションを開発し、インクジェット研究者および開発者に提供する予定です。これにより、プリンテッドエレクトロニクス分野における革新が期待されます。エプソンのPrecisionCoreプラットフォームは、グラフィック印刷を超えて新たな領域まで技術を広げることを目指しています。
市場の進化に寄与
SUSS社のロバート・ワニンガー氏は、エプソンとの提携が研究開発における重要な進展を示すものであると語っています。また、エプソンIJS事業部長の福田俊也氏は、LP50による協業がプリンテッドエレクトロニクス分野におけるさらなる革新を促進すると期待を寄せています。
これらの取り組みは、インクジェット技術の新たな可能性を切り拓くものであり、業界全体の成長を促す重要な要素となるでしょう。
今後の展望
エプソンは、改良版LP50を2025年の上半期に正式に発表する計画で、この新しい技術を既存のLP50ユーザーにも供給する予定です。これにより、研究者や開発者はエプソンの最新技術に容易にアクセスできるようになります。
この協業によって、両社はプリンテッドエレクトロニクスの発展を共に推進し、新しいイノベーションの波を生み出すそんな未来が期待されます。興味のある方は、詳細をSUSSの公式サイトで確認してください:
LP50詳細
エプソンとSUSSの企業概要
- - エプソンは、PrecisionCoreテクノロジーを用いた高品質の印刷ソリューションを提供し、あらゆる印刷ニーズに応える企業です。
- - SUSS MicroTecは、半導体産業向けのマイクロストラクチャリング技術をリードする企業で、次世代技術の開発に取り組んでいます。詳しくは公式サイトをご覧ください:SUSS概要