広島の「甘党はち乃木」、冬の新たな魅力を発信
広島市で愛され続けている老舗の甘味処「甘党はち乃木」が、冬の新たな味覚として「たい焼き」を提案しています。創業は明治37年。この歴史ある店舗は、昭和33年から喫茶店としても営業を開始し、地域に密着したカフェ文化を築いてきました。夏はかき氷、冬は鍋焼きうどんを楽しむことで、多くの広島市民に親しまれてきた甘党はち乃木が、新たにこれからの100年に向けた展開を見せようとしています。
「冬はたい焼き」の誕生
「甘党はち乃木」は今回“冬のたい焼き”という新たな取り組みを始めます。おばあちゃんの時代から続く「冬の定番」が鍋焼きうどんである中、たい焼きを通して新たな文化を生み出す挑戦です。広島市民に親しまれるこの甘味は、世代を問わず人気を博しており、たい焼きを提供することで古き良き喫茶文化を次世代へ繋げていくことを目指しています。お店のたい焼きは、もっちりとした生地と絶品のあんこが特徴で、多くの人々にとって冬の定番として定着することを期待しています。
プロジェクトの背景と協力体制
この新たなプロジェクトは、三者の協力によって進められています。まず、ブランド戦略を担当するのは株式会社逆光。老舗の歴史を尊重しつつ、現代の価値観へと再構築し、喫茶文化の未来を視野に入れたブランドコンセプトを設計しています。
次に、デザインの部分はTHNKFORME株式会社が担当。既存の袋に新たなデザインを加え、あらゆるシーンで贈り物としても選ばれるようなシンプルで上質なビジュアルを生み出しています。
最後に、実行を担うのが有限会社カクマル堂です。創業から100年以上の歴史を持つこの企業が、これからの冬の象徴となるたい焼きを自らの手で提供します。これにより、地域の文化や味を未来へ継承していくという重責を担っています。
そごう広島での催事情報
新たな「冬のたい焼き」が初めてお披露目される催事は、2025年9月30日(火)から10月6日(月)まで、そごう広島の地下1階特設コーナーで開催されます。営業時間はそごう広島の通常営業に準じ、たい焼きをはじめとする甘党はち乃木の商品が販売される予定です。
また、この催事は第一歩に過ぎず、来年には新しいパッケージや商品開発も進めていく計画です。広島を起点に、全国に新しい喫茶文化の形を届けられるよう取り組んでいくつもりです。
代表者の想い
「甘党はち乃木」の代表取締役である奥村大祐氏は、「祖父母の代から受け継いできた甘党はち乃木を、これからの時代に合わせて育てていきたい」と語ります。特に、彼は自店のあんこの美味しさに誇りを持っており、「冬はたい焼き」に挑戦することで、次の世代にも愛される喫茶文化を届けたいと願っています。
デザインを手掛けたTHNKFORME株式会社の倉田美幸氏も、「特別感を感じられるようなデザイン」を目指したとコメント。日常に寄り添いながら、冬の風物詩となることを願っています。
ブランド戦略を担う株式会社逆光の佐々木勇氏は、「文化は創るものではなく、受け継いでいくもの」だと強調し、甘党はち乃木の新たな挑戦が広島の喫茶文化を未来へと紡ぐ重要な出来事であると語っています。
今後の展望
今後、甘党はち乃木はさらなる展開を計画しており、多くの人々に愛される喫茶文化を次世代へと繋げていくための活動を続けていきます。新たな「冬はたい焼き」をきっかけに、もっと多くの方々に広島の喫茶文化を体験していただけることを期待しています。