新人ITエンジニア育成の現状
株式会社PE-BANKが実施した調査によれば、新人ITエンジニアに最も求められるスキルは「質問力」であることが判明しました。この調査は、10年以上の実績を持つ76名のITフリーランスエンジニアを対象に行われ、現場で成果を出すためにはどのような能力が重要なのかを探りました。
質問力が鍵
調査の結果、現場で活躍する新人エンジニアの48.7%が「分からないことを適切に質問できる能力」を最も重要視しています。また、協力的なコミュニケーション能力や問題解決に向けたロジカルな思考力も大切であることが多くの回答者によって示されました。これにより、質問力やコミュニケーション能力を持つ新人が成果を上げやすい傾向が現れています。
スキルのギャップ
一方で、企業の研修内容と現場で求められるスキルとの間に明確なギャップが存在することも明らかになりました。調査では、48.7%のエンジニアが「研修で学んだ内容が現場で必要とされるスキルや態度と一致していない」と認識しています。このギャップが新人エンジニアの成長を阻んでいるという調査結果は、特に注目に値します。
職場環境の影響
新人エンジニアの成長を妨げる要因として、47.4%が「質問しにくい職場環境」を挙げており、次いで「指導者やメンターの不足」が38.2%となっています。また、業務量の多さや役割の曖昧さも、新人が必要なスキルを習得できない背景として浮かび上がりました。
効果的な研修戦略
調査では、効果的な新人向け研修に求められる要素として、39.5%が「現役エンジニアによる指導」を挙げています。この他にも、プロジェクト経験や実務に即した課題、技術とビジネススキルのバランスを意識した内容が必要とされていることが分かりました。つまり、実務に則した内容の研修が、優秀な新人を育てるためには欠かせないのです。
PE-BANKの取り組み
PE-BANKは、ITフリーランスの社会的地位向上を企業理念として掲げており、新人エンジニアの育成に力を入れています。その一環として提供している法人向けIT人材研修サービス「Pe-BANKカレッジ」は、現場経験豊かな講師が指導にあたるため、実務に即したスキルを身につけることが可能です。また、受講者の成長を報告する詳細なレポートも提供するなど、フォローアップ体制が整っています。
まとめ
新人エンジニアの育成は、企業にとって重要かつ難しい課題であり、特に「質問力」の重要性が強調されました。PE-BANKは、実務に基づいた研修と支援を通じて、新入社員のスキルアップを後押しし、IT業界全体の発展に貢献しています。今後も、現役エンジニアによる指導を軸に、新人エンジニアの効果的な育成を目指して活動を続けていく方針です。