日本とインドを結ぶ介護人材の新たな潮流、WINZ plusとNAVISの統合

日本とインドを結ぶ介護人材の新たな潮流

日本の高齢化が急速に進んでいる中、質の高い介護人材を安定的に確保することが国家的な優先課題となっています。この課題に応える形で、株式会社NAVISとWINZ plusがグループ統合し、インドを中心としたアジア諸国からの介護人材受入れプロジェクトを始動しました。

1. 背景

高齢化社会において、日本の介護業界は深刻な人手不足に直面しています。介護従事者の確保が急務となっているのです。一方、インドをはじめとするアジア地域では、人口ボーナス期に入っており、グローバル人材の育成が重要な課題です。こうした状況を受けて、NAVISは「語学 × 教育 × キャリア」を軸にした国際人材の育成・受入れのスキームを整備し、アジアと日本を結ぶ架け橋として機能することを目指しています。

2. 統合とブランド刷新

2025年3月にNAVISは、スタッフプラスの全株式を取得し、WINZ plusとしてのリブランディングを行いました。この新しい企業は、NAVIS HRグループ内で介護人材の中核的な役割を果たし、インド、ネパール、ミャンマーなど多国籍に展開することになります。これにより、現地の送出機関と連携して、質の高い介護人材を育成するモデルが確立されました。

3. SOMPOケアとの連携

WINZ plusは、SOMPOケア株式会社と共に、インドにおける介護人材の育成と受入れを進めています。このプロジェクトでは、インド国家技能開発公社（NSDCI）と連携して、現地での教育と日本への受入れを実施しています。具体的には、以下のような支援が行われます。

- 日本語（N3相当）の教育
- 介護技術に関する実技研修
- 異文化理解の促進

このプログラムに参加した介護人材は、SOMPOケアユニバーシティモデルを用いた実技研修を受け、試験合格者にはビザ取得や配属後の生活支援が行われます。

4. NAVIS HRグループのスキーム分類

NAVIS HRグループでは、いくつかのスキームを確立しています。これには、全ての業務をグループ一気通貫型で進めるモデルや、現地送出機関との連携型スキームが含まれています。特にWINZ plusは、各国の送出機関と積極的に連携し、効率的かつ効果的な人材の受入れを実現しています。

5. 今後の展望

日本の高齢化が進む中では、介護人材の確保はますます重要な課題となります。WINZ plusとNAVISの統合によって、質の高い介護人材を海外から確保する流れが生まれ、インドをはじめとするアジア諸国との連携が強化されることが期待されます今後、双方の企業が持つ強みを活かし、日本の介護業界を支える人材の育成に力を入れていくことでしょう。

このプロジェクトは、日本国内での介護人材の不足を解消するだけでなく、国際的な人材ネットワークを築くための一歩となります。アジアの豊かな人材を受け入れ、質の高いサービスを提供することで、高齢社会を迎える日本にとって重要な取り組みとなるでしょう。