フェリーで繋がる地域と障がい者支援の新たな取り組み
熊本県天草市牛深町に拠点を置く三和商船株式会社が、障がい者就労支援を行うNPO法人ワークショップひなたぼっこと協力し、「フェリー船内ガチャ事業」の導入を発表しました。2025年7月には、両者が協業パートナー協定を締結する予定です。
協業の背景
地域交通を支える三和商船は、長年フェリー運航を通じて地域社会への貢献を続けてきました。SDGsの推進や地域活性化を重要視し、様々な取り組みを行っています。一方、NPO法人ワークショップひなたぼっこは、障がいのある方々による手芸製品の製作を支援し、その成果を通じて就労支援と社会参加を促進してきました。
このたびの協業は、両者の理念が一致したことから実現しました。牛深町を拠点とする地域共創プロジェクトとして、フェリー船内で障がい者支援と地域製品の流通促進を図る新しい試みが始まります。
取り組みの概要
このプロジェクトでは、カプセルトイ(ガチャ)形式で地域製品を販売します。具体的な商品は、NPO法人ワークショップひなたぼっこが制作した「つまみ細工のストラップ」です。商品の販売価格は500円で、三和フェリーオリジナル缶バッジとセットで販売される予定です。
販売場所は、三和商船のフェリー船内に設けられた利用者が集まる空間です。この新しい販売形態により、フェリーの利用者は驚きと楽しさを感じながら、地域製品を手に取ることができる機会が増えます。そして、その購入が直接障がい者支援に繋がることも大きな特徴です。
期待される効果
この取り組みによって、さまざまな効果が期待されています。まず第一に、フェリーという観光地でもある移動空間において、地域製品が効果的にPRされることです。観光客や地元客が集まるこの場で、地域の魅力を実感してもらえることでしょう。
また、障がいのある方々が制作した製品が売れることで、就労機会が拡大し、彼らの自信や社会参加の機会が増えるという点も重要です。さらに、地域社会への貢献が強化され、持続可能なビジネスモデルを通じて地域経済を回す好循環が生まれるでしょう。
今後の展望
プロジェクトが進むにつれて、フェリーを利用する多様な人々に