讃岐うどんと海の再生
2025-10-20 10:54:10

讃岐うどんの廃材を活かした海の再生プロジェクトが始動します!

香川県の海を守る新プロジェクト始動



香川県の観音寺市に本社を置く株式会社遊食房屋が、多度津高校の海洋生産科と共同で進める新たな食のプロジェクト「讃岐うどん雲丹」の提供が、2025年10月20日から始まります。このプロジェクトは、讃岐うどんの製造過程で生じる廃材を活用し、環境保全とフードロス削減を同時に解決しようとするものです。

新たな食材「讃岐うどん雲丹」の誕生



2023年、多度津高校の大坂吉毅教諭と遊食房屋の細川明宏氏が、「讃岐うどんの廃材をウニの餌として利用できないか」とのアイデアを共有しました。廃材である“ゆでこぼし”や“余剰うどん”をムラサキウニの養殖に活用することで、磯焼けの問題を解決しつつ、新たな地元食材の開発を目指しています。

磯焼け問題とその解決策



瀬戸内海では、ムラサキウニの増加が藻場の消失を招いています。この現象は「磯焼け」と呼ばれ、漁業に深刻な影響を及ぼします。そのため、遊食房屋と庵治漁業協同組合は、駆除対象のムラサキウニを再活用し、その養殖に挑むことにしました。高校生もプロジェクトに参加し、実際の給餌管理を担当。様々な餌での実験の結果、廃棄うどんを冷凍保存し、ウニの餌として再利用する方法を確立しました。

共同プロジェクトの進展



2024年4月、実際に陸上養殖実験がスタート。高校生たちは、様々な材料を使ってムラサキウニの成長を実験し、最終的には「讃岐うどん雲丹」という新しいブランドが立ち上がることになりました。2025年4月には「讃岐うどん雲丹Labo」が設立され、養殖技術やメニュー開発が進められています。

環境保全と食文化の融合



「讃岐うどん雲丹」は、環境問題の解決とともに、香川県の名物である讃岐うどんの魅力を広めることを目指しています。特に、このウニは白くクリーミーな味わいが特徴で、環境への配慮とともに高品質な食材としての地位を確立することを期待されています。この取り組みは、地域の教育機関や行政との連携も強化しており、社会課題の解決にも貢献しています。

今後の展望



2025年10月20日には遊食房屋丸亀店での販売が開始され、年内には香川県内の店舗へと拡大する予定です。また、2026年には新たな養殖場の開設を計画し、さらなる生産拡大を目指しています。2027年には全国販売を計画し、ふるさと納税を通じた販売なども視野に入れています。

まとめ



香川県の海を守る新たな試みとしてスタートした「讃岐うどん雲丹」は、うどんの廃材を活用し、ムラサキウニの養殖を通じて海と食を循環させる取り組みです。これにより、地域の未来と環境保全の両立を図る素晴らしいプロジェクトとして注目を集めるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社遊食房屋
住所
香川県観音寺市本大町1495-5
電話番号
0877-41-9975

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