東急ホテルズとGSTCの新たな提携
2026年6月10日、東京の都心でグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)と東急ホテルズの間で、協力覚書(MOU)が正式に締結されました。この合意は、持続可能な観光とホテル運営の推進を目指す重要な一歩として業界に影響を与えるものと期待されています。
MOUの目的
MOUの主な目的は、両者が持続可能な観光およびホテル経営の推進に向けて、相互に協力することです。これにより国際スタンダードの普及、人材育成、情報の共有、さらに継続的な改善を実現していくことが目指されています。具体的な取り組みとしては、以下の3つの分野に焦点を当てた内容が盛り込まれています。
1. GSTCスタンダードの活用
東急ホテルズは今後のサステナビリティに向けたロードマップや目標、KPIの策定において、GSTCスタンダードを活用することを検討しています。GSTCはそれに必要な情報や知識を提供し、持続可能な取り組みを支援する役割を果たします。
2. 持続可能な運営の推進
GSTCスタンダードを基に、東急ホテルズは環境や社会、文化、経済を考慮した商品やサーピスの向上を図ります。また、パートナーやサプライヤー、GSTC認証を受けたホテルと連携し、持続可能なサプライチェーンを構築することを目指します。
3. 教育と人材育成
両者は、従業員やサプライヤー、関連ステークホルダーを対象に、GSTCスタンダードやサステナブルツーリズムへの理解を深めるための教育・研修を実施することを計画しています。特に、次世代の観光およびホスピタリティ人材の育成が強調されています。
情報発信の強化
MOUに基づいて、セミナーやワークショップを開催し、サステナブルツーリズムに関する知識を広めていく取り組みが行われます。日本国内外におけるサステナブルツーリズムの重要性を認識し、認知度向上を図る内容となっています。
コメント
東急ホテルズの社長、武井隆氏は「このたびのGSTCとの協力覚書締結を契機に、サステナビリティ戦略をさらに推進し、国際競争力の向上に貢献したい」と述べています。一方、GSTCのCEOランディ・ダーバン氏は「東急ホテルズとの協力開始を非常に嬉しく思っている。サステナブルな観光の実現に向けて、日本のホテル運営全体での取り組みの強化に期待しています」とコメントしています。
GSTCについて
グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)は、国際的な非営利団体で、持続可能な旅行や観光に関する標準を策定し、管理する役割を担っています。2007年に設立され、国連や観光機関など幅広いステークホルダーが参加しています。GSTCは直接サステナブルツーリズムの認証を行うわけではありませんが、個々の観光業者の支援を通じて持続可能な観光の普及に貢献しています。
この協力覚書が持続可能な観光の未来をどのように変革していくのか、今後の動きに期待が寄せられます。