ビデオゲームの文芸性を探る展覧会がYUGEN Galleryで開催
2025年5月16日(金)、東京都港区南青山に位置するYUGEN Galleryにて、ビデオゲームに焦点を当てた特別展が始まります。この展覧会はSouya Handa Projectsとの共同企画で、アーティスト兼キュレーターの半田颯哉が手がけます。
ビデオゲームの新たな価値
本展のテーマは、ビデオゲームが持つ「文芸性」です。いつしか、ビデオゲームは単なる娯楽と見なされるだけでなく、感情や物語、価値観を共有できるメディアとしての地位を確立しました。特に、近年ではインターネットやテキストチャット、ボイスチャットの普及により、ゲームプレイ中のコミュニケーションも活発化しています。
これは、例えば小説を読み終えたり、映画を観終わった後に家族や友人と感想を共有するのと同様に、ビデオゲームもプレイを通じて他者との対話や思索を促す力を持つことを意味します。展覧会では、こうしたコミュニケーションを引き出す要素を強調し、ゲームが持つ物語や視覚表現に注目します。
展示内容とアプローチ
本展では、ビデオゲームの文芸的側面に触発された多様な表現作品が紹介されます。ストーリーテリング、世界構築、インタラクションの可能性を新しい美術の枠組みの中で再考することが試みられ、アートとしての新たな視点を提供します。この問いは「ビデオゲームは現代の『文芸』としてどのように機能するか?」です。
開催概要
- - 期間: 2025年5月16日(金)〜6月1日(日)
- - 開館時間: 平日13:00〜19:00、土日祝13:00〜20:00
※入場は閉場30分前まで。会期中は無休。
東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F
最新情報はギャラリーのInstagram等で随時更新される予定ですので、ぜひご確認ください。
半田颯哉キュレーターのプロフィール
半田颯哉は、1994年に静岡県で誕生し、広島県で育ったアーティストでありインディペンデントキュレーターです。彼は科学技術と社会的倫理の摩擦や、日本人としてのアイデンティティ、ジェンダー問題に取り組んでいます。また、彼は1980年代のビデオアートに対する研究者としても知られ、東京芸術大学および東京大学の修士課程を修了しました。2024年度のニューヨークグランティに選出されています。
YUGEN Galleryについて
YUGEN Galleryは、2022年に設立された現代アート専門のギャラリーです。東京・南青山と福岡・天神に拠点を持ち、日本のアートの魅力を届けることを目指しています。ギャラリー名は「幽玄」という日本の美的概念から取られており、その深い美意識を通じて、質の高いアート作品を紹介し続けています。
アートは私たちの生活に色どりを与え、視点を広げる力があります。ぜひ、自身の目でビデオゲームの新たな側面に触れてみてください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。