バレエ『えんとつ町のプペル2024』 稽古場レポート
2024年9月19日、東京・めぐろパーシモンホールで上演予定のバレエ『えんとつ町のプペル2024』の公開稽古が行われました。この作品は、2016年に西野亮廣によって刊行された絵本を基にしており、今回はその再演となります。初演は昨年で、多くの観客に感動を与えたことから、再演に向けた期待が高まっています。
稽古は始まると、緊張感とエネルギーが交錯する中、キャストたちが一つの目的に向かって集まりました。演出・振付を手掛ける宝満直也は、今回の稽古に挑む姿勢について「今年は見られなかった新しい景色が見られると思う。全力を尽くし、期待以上のものを目指している」と述べていました。彼の言葉からは、新たな振付や演出が加わることで、さらに進化した作品になることへの期待感が伝わってきました。
稽古の様子とキャストの意気込み
公開稽古の中では、W主演の風間自然(プペルとブルーノ役)と、竹田仁美(ルビッチ役)、製作総指揮の関巴瑠花、宝満直也が登壇し再演への熱い思いを語りました。風間は、「まだ意気込みは具体的にはないですが、これから作ります」と自身の自然体な姿勢を披露し、聴衆を和ませました。
また、竹田は風間の存在に大きな影響を受けていると語り、二人の役柄間の関係性についても期待感を高めました。「正反対でありながら互いに刺激し合う二人なので、舞台上での化学反応が楽しみだ」と関は力強く語りました。
「えんとつ町のプペル」の魅力
このバレエは、絵本のページが舞台へと生き生きと展開される特長があり、観客の心に深く訴えかけます。宝満は「物語はファンタジーだが、ダンサーたちのエネルギーと現実がリンクする瞬間がある。これを感じ取ってもらえたら嬉しい」とバレエの魅力を語ります。
稽古では、観客を物語の世界に引き込むためのシーンも磨かれていました。ハロウィン・パーティーのシーンでは、宝満が一人一人の動きを細かく指導し、観客の視線を意識した演技の重要性を強調していました。このような監督の熱心な指導により、キャストたちはより一層の集中力を発揮しています。
原作西野の訪問と今後の展開
公演前には、原作の西野亮廣が稽古場を訪れ、応援コメントを寄せる予定です。彼の言葉はキャストやスタッフにとっても大きな励みとなることでしょう。
バレエ『えんとつ町のプペル2024』は、音楽と身体表現で語る新たな物語を提供することで、多世代にわたる観客に愛される作品となることを目指しています。今年の9月18日には、0歳から観劇できる特別な一般公開ゲネプロが実施予定です。この機会に、ストーリーの深い感動とダンスの美しさを楽しんでみてはいかがでしょうか。
チケットは現在販売中で、観劇予定の方はお早めにチェックをお勧めします。市民からは「難しいテーマをバレエで表現するところが面白い」との声もあり、期待感が高まっています。