初夏のハナショウブ
2025-04-30 15:02:17
小石川後楽園で楽しむ初夏のハナショウブイベントを紹介
小石川後楽園でのハナショウブイベントを楽しもう
東京の文京区に位置する小石川後楽園では、毎年恒例の「花菖蒲を楽しむ」イベントが5月24日から6月8日までの期間に開催されます。この庭園は、現存する大名庭園の中でも最も古く、江戸時代には水戸藩の江戸屋敷の庭として多くの人々に親しまれてきました。古の趣と美しさを併せ持つ小石川後楽園では、660株ものハナショウブが見ごろを迎え、訪れる人々を優雅な紫色に染め上げます。
歴史ある庭園の魅力とは
小石川後楽園は1629年に水戸徳川家の祖である頼房によって造園され、二代藩主の光圀の時代に完成しました。その名は、中国の教え「天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名づけられました。この庭園は、その美しさだけでなく、歴史的な背景も大変魅力的です。近代まで続くこの庭園は、文人や詩人たちに愛され、さまざまな作品にインスピレーションを与えてきました。
イベント内容
「花菖蒲を楽しむ」イベントの期間中、以下の特別な体験を楽しむことができます。
1. 木道「花菖蒲の小道」
菖蒲田の脇には、特別に設置される木道が設けられ、間近でハナショウブを観賞できます。初夏の爽やかな風に包まれながら、美しい花々を楽しんでください。
2. 伝統芸能公演
6月7日には、文京区内の伝統ある能楽流派「宝生流」による能楽公演が行われます。松原の特設ステージで行われる公演は、各回30分の無料で観覧することができるため、貴重な機会です。
3. 特別講座「花菖蒲を読み解く」
5月31日には専門家によるハナショウブの特別講座が実施されます。歴史や文化についての知識を深めるチャンスです。過去の経験から人気の講座で、事前申し込みが必要です。
4. 庭園ガイドツアー
毎週の土・日・月曜日には、ボランティアによる庭園ガイドが行われ、園内を散策しながらその魅力を再発見することができる機会があります。無料で参加可能ですが、雨天中止になることもあるため、事前の確認をお忘れなく。
5. 特製スイーツ「三福団子」
イベント中は、特製の三福団子も販売されます。このお団子は、大福、幸福、裕福の三つの福を象徴するもので、炭火でじっくり焼き上げられた絶品です。特製のくるみ味噌だれや醤油だれで楽しむことができ、団子の香ばしさと相まって、訪れるハナショウブの風情を一層引き立てます。
アクセスと情報
小石川後楽園には多くの交通アクセスがありますが、駐車場はないため公共交通機関の利用をお勧めします。また、入園料は一般300円、65歳以上は150円で、特定日には小学生や中学生の入園が無料となる日もあるため、事前にチェックしておくと良いでしょう。
最後に、天候によりイベント内容が変更されることがあるので、訪れる前に公式ホームページやX(旧Twitter)で最新情報を確認してからお出かけください。美しいハナショウブとともに、初夏のひとときを優雅に過ごしませんか?
会社情報
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公益財団法人 東京都公園協会
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