スマートロボティクスの新商品「Buildit Actuator」
最近、株式会社スマートロボティクスから画期的な製品が登場しました。それが「Buildit Actuator」。この製品は、専門的な知識がなくても、簡単にモノを動かすことができるコンパクトサイズのモーターです。これにより、ロボットアームの開発コストが削減され、多くの人々がロボティクスの世界に一歩足を踏み入れることが可能になります。
「Buildit Actuator」の概要
「Buildit Actuator」は、その名の通り、アクチュエータとして設計されています。内部には、減速機、クロスローラベアリング、多回転対応エンコーダ、モーター、ブレーキ、サーボドライバが組み込まれており、これ一つで多機能を実現。保持ブレーキやベアリング機構、そして駆動や位置決め用の制御回路もセットになっており、設計や製造の手間を大幅に軽減してくれます。また、このアクチュエータは、ロボットの開発だけでなく、IoT機器や自動化ツールにも活用でき、多種多様な用途に対応可能です。
使いやすさの特長
シンプルな構成
この製品は、非常にシンプルに設計されています。電源としてDC24Vを用意し、ホスト(パソコン)と繋げるだけ。わずか3分ほどでセットアップが完了します。この簡便さが、多くの人に利用される理由の一つです。
Pythonからの操作
特筆すべきは、Pythonというプログラミング言語から操作できる点です。AI開発でも広く利用されるこの言語を使うことで、制御用コマンドの記述が容易になります。さらに、マイコンボードにプログラムを組み込み、無線LANやBluetoothを利用すれば、ケーブルレスでの運用が可能です。
実際の活用シーン
「Buildit Actuator」を用いた実例として、展示イベントで使用されたスカラロボットがあります。テーブルに散らばるペンを認識し、ハンドでつかんで箱に整理整頓する様子が披露されました。このロボットは、距離センサとDeep Learningを駆使してペンを認識し、積み重なったペンも順に捕らえることができました。特にペンの認識に使用したニューラルネットワークは、クイーンズランド工科大学が開発したものを基にしています。
製品情報・今後の展望
「Buildit Actuator」は、2020年3月に販売を開始しました。今後は、小出力や高出力、さまざまな減速比をラインアップに追加し、更なる製品展開を進めていく方針です。また、現在開発中の「トマト収穫ロボット」のアームや台車、カゴローディングなど、将来的には様々な業界で「Buildit Actuator」を活用することを目指しています。さらに、当社アクチュエータを搭載したロボットに、アプリケーションに応じたソフトウェア技術をパッケージ化し、システムインテグレーションの負担を軽減していくことも視野に入れています。
会社概要
株式会社スマートロボティクスの代表取締役は高田進一朗氏。東京都千代田区に本社を置き、2016年に設立されました。同社はロボット関連製品の開発や販売を行い、特にロボットとIoT機器の開発を手掛けています。詳しくは、
公式サイトをご覧ください。
「Buildit Actuator」の登場により、多くの人がロボティクスの世界に参入できるようになることは大変喜ばしいことです。これからの展開に大いに期待しましょう。